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ホーム研究が示していること

臨時収入:呼び方が変わると、使い方が変わる

同じ金額のお金でも、それを増えた分と受け取るか、もともと自分のものが戻ってきたと受け取るかで、使われ方が変わります。四つの実験でこれを確認した研究があります。実験は米国で行われたもので、日本の賞与や還付金を調べたものではありません。ただし日本の臨時収入は、賞与と年末調整の還付金という形で年に数回、金額の大きい形で来るので、当てはめる価値はむしろ大きいはずです。

同じ金額でも、枠づけで扱いが変わる

研究の着想はこうです。人は消費の判断を、資産の絶対額ではなく、基準からどれだけ変化したかで行っている。だとすれば、同じ臨時収入でも、いまの状態から増えた分として提示されれば使いやすくなり、もともとあった状態に戻っただけとして提示されれば使いにくくなるはずだ。四つの実験がこの予測を支持しました。政府の給付金をどう使ったかの記憶、想定外の臨時収入の使途の自己申告、そして実験室で実際に商品を買わせた場面。いずれでも、増加として枠づけられたほうが多く使われていました。

この実験は米国のものであること

はっきり書いておきます。この研究は米国で行われたもので、対象になったのは米国の税還付や実験参加者です。日本の賞与や年末調整の還付金について調べたものではありませんし、日本人がボーナスをどう使うかという数字をここから作ることはできません。それでも当てはめ方は考えられます。日本の家計に入ってくる大きな臨時収入は、賞与と年末調整の還付金です。前者は増えた分として受け取られやすく、後者は本来はすでに払っていたお金が戻ってくる形です。研究の枠組みで見ると、扱われ方が違って当然ということになります。

賞与は増加として入ってくる

賞与は、その月の給与に上乗せされる形で入ってくるので、増加として受け取られやすい典型です。研究の結果に素直に従えば、これは最も使われやすい枠づけということになります。実務上の対処は一つで、入る前に行き先を決めておくことです。入ってから考えると、行き先の決まっていない大きな金額が数日間口座にある状態が生まれます。あらかじめ、住宅ローンのボーナス払いや年払いの保険料といった確定している支払いを差し引き、残りを何割ずつどの袋に入れるかを紙に書いておく。金額ではなく割合で決めておけば、支給額が上下しても手順は変わりません。

還付金は、戻ってきたお金として扱う

年末調整の還付金は、そもそも自分が先に払っていた分の精算です。研究の枠組みで言えば、以前の状態への復帰にあたります。ここを増えた分として扱うと、本来なら手元にあったはずのお金を追加の臨時収入として使ってしまうことになります。扱い方としては、還付金は貯金や特別費の積立に直行させるほうが構造に合っています。なお、還付が発生する仕組みや金額の計算はこのページでは扱いません。制度の内容は勤務先と税務署からの案内が正解です。家計側でやるのは、振り込まれた金額をどの袋に入れるかを、振り込まれる前に決めておくことだけです。

出典

以下の出典はすべて実際に取り寄せて確認しています。内容は、出典が述べているとおりに書いています。

よくある質問

ボーナスは何割貯めるべきですか?

一般的な割合は示しません。手取りの金額も、確定している支払い(ボーナス払い、年払いの保険料、帰省や車検の予定)もそれぞれ違うからです。手順としては、確定している支払いを先に引き、残りを自分で決めた割合で袋に分けます。割合で決めておけば、支給額が変わっても組み直す必要がありません。

還付金を使ってはいけませんか?

いけないという話ではありません。ただし、もともと自分が払っていた分の精算だという事実を確認したうえで使うかどうかを決めるほうが、研究の示す枠づけの影響を受けにくくなります。使うと決めるなら、使い道を先に一つ書いてから使ってください。

臨時収入を何に使うのが正解ですか?

投資や商品の選択については、このページでは扱いません。家計の設計としてできるのは、入る前に行き先を決めることと、行き先を複数に分けておくことです。ひとつの袋に全部入れると、いちばん近い予定に全部が吸われます。

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