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ホーム研究が示していること

フレッシュスタート効果:区切りの日から始めると、なぜ動けるのか

年の始め、月の始め、誕生日、年度の切り替わり。こうした区切りの直後に、人は目標に向かう行動を起こしやすくなります。2014年の研究は、検索行動やジムの来館といった実データからこの傾向を確認し、フレッシュスタート効果と名づけました。調査は英語圏のデータに基づくもので、日本の生活者を対象にしたものではありません。ただし日本には4月という強い区切りがあり、使いどころはむしろ多いはずです。

区切りの直後に、人は動きやすくなる

研究チームが調べたのは、週・月・年の変わり目、学期の始まり、誕生日、祝日といった時間的な区切りです。三つの実データを使い、区切りの直後にダイエットに関する検索が増え、ジムの来館が増え、目標に取り組むという表明が増えることを確認しました。著者らの説明はこうです。区切りは新しい心の会計期間を作り、それまでの失敗を前の期間の出来事として切り離す。だから人は自分を「これまで続かなかった人」ではなく、まだ何も失敗していない人として捉え直すことができ、そのぶん動きやすくなる。

この調査は日本のものではない

はっきり書いておきます。この研究のデータは英語圏で集められたもので、日本の生活者を対象にした調査ではありません。したがって「日本では何月に何パーセントの人が家計簿を始める」といった数字をここから作ることはできません。一方で、区切りの効き方という仕組みの部分は、日本のほうがむしろ材料が多いと言えます。元日に加えて、4月の年度替わり、給料日、締め日と支払日、そして誕生日。日本の生活には、心の会計期間を切り替える候補が英語圏より多く用意されています。

家計簿が続かない人ほど、区切りが効く

家計の記録が止まる典型は、途中で一週間空白ができて、そこから戻れなくなるという形です。空白が残っているノートを開くのは気が重く、遡って埋めようとしてさらに重くなる。この研究が示しているのは、そこで必要なのは遡ることではなく、新しい期間を宣言することだという点です。過去の空白は前の期間の出来事として置いておき、次の月初、次の給料日、次の月曜日から新しい袋で始める。実際に、記録を再開する人が選ぶ日は、たいていこうした区切りの日です。それは合理的な選び方だったということになります。

区切りを、意図的に増やす

使い方としてもう一段あります。区切りが効くなら、区切りを自分で作ってもいいということです。年に一度の元日を待つ必要はなく、毎月の給料日、毎月の締め日、四半期の初日、誕生月。どれも心の会計期間の切れ目として使えます。袋分けはこの点で相性がよく、月初にすべての袋をいったんゼロから割り当て直すという手順そのものが、毎月の区切りとして機能します。前の月に使いすぎた費目があっても、翌月の袋は新しく始まる。この構造が、続かなかった人を毎月一度、始めやすい状態に戻します。

出典

以下の出典はすべて実際に取り寄せて確認しています。内容は、出典が述べているとおりに書いています。

よくある質問

1月1日から始めないと意味がありませんか?

ありません。研究が扱っているのは元日だけでなく、週や月の変わり目、誕生日、学期の始まりなど幅広い区切りです。日本なら4月の年度替わりや毎月の給料日も同じ役割を果たします。区切りは待つものではなく、次に来るものを使えば十分です。

途中で止まったら、遡って記録すべきですか?

遡らなくて構いません。空白を埋める作業は重く、そこで二度目の挫折が起きます。次の区切りの日から新しい期間として始めるほうが、実際に再開できる確率が高くなります。

毎月リセットすると、年間の把握ができなくなりませんか?

袋を毎月割り当て直すことと、記録が消えることは別です。月ごとの割り当てはリセットしても、記録は残ります。年に一度、残った記録を見て翌年の割合を決める日を作れば、両方が成立します。

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