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ホーム研究が示していること

給料日サイクル:お金が入った日に、支出は跳ね上がる

収入が入った日に支出が跳ね上がり、そのあと数日高いまま推移する。この形は複数の実データで確認されています。約7万5000人の取引データを使った研究では、定期的な入金があった日の支出が日常の平均より約70パーセント高くなっていました。いずれも米国のデータで、日本の家計を調べたものではありません。ただし月に一度の給料日で回る日本のほうが、この山と谷は鋭くなります。

入った日に、支出は跳ねる

米国の社会保障給付の受給者を対象にした研究は、給付を受け取った直後に支出額と支出の発生確率がともに上がることを示しました。とくに外食のような裁量的な支出で反応が強く、給付が主な収入源である世帯ほど顕著でした。より大きな規模で見た研究もあります。家計管理アプリの利用者およそ7万5000人の300日分の取引データを分析したところ、定期的な入金があった日の支出は日々の平均よりおよそ70パーセント高く、その後少なくとも4日間は高い水準が続いていました。人は収入を月内に平らにならして使っていない、ということです。

このデータは米国のものであること

はっきり書いておきます。ここで挙げた二つの研究は、どちらも米国のデータに基づくものです。日本の家計を対象にした調査ではありませんし、日本の給料日について何パーセントという数字を示せるものでもありません。ただし構造の違いは指摘できます。米国では2週間ごとの給与が一般的で、入金は年に26回。日本の正社員の多くは月に一度で、年に12回です。回数が少ないほど一回あたりの金額は大きくなり、次の入金までの距離も長くなります。同じ性質が働くなら、山も谷も鋭くなる方向です。

月給の国では、谷の位置が固定される

日本の家計相談でよく出てくる悩みは、月末が苦しいという形をとります。これは偶然ではなく、給料日が月の同じ日に固定されているからです。入金の直後に支出が集中し、そのあと一か月分をならして使わないまま月末に近づくと、決まった日付のあたりに谷が来る。谷の位置が毎月同じということは、対策も毎月同じでよいということでもあります。読めない波ではなく、日付の分かっている波です。ここが2週間ごとの給与サイクルとの決定的な違いで、日本の家計にとってはむしろ扱いやすい条件だと言えます。

入った日に、行き先を決めてしまう

対処の方向は研究から素直に導けます。跳ねるのが入金の直後なら、その直後にお金を動かしてしまえばいい。給料日に、貯金と特別費の積立を先に取り分け、固定費の分を別に寄せ、残りを変動の袋に割り当てる。ここまでを入金当日に済ませると、その後の4日間に見えている残高は、もともと使ってよい額だけになります。袋分けが月給の国と相性がよいのはこの点で、月に一度だけ判断すれば、あとの29日は残高を見るだけで済みます。判断の回数を減らすことが、そのまま山と谷を平らにします。

出典

以下の出典はすべて実際に取り寄せて確認しています。内容は、出典が述べているとおりに書いています。

よくある質問

給料日直後に使ってしまうのは意志の問題ですか?

実データで繰り返し確認されている一般的なパターンなので、個人の性格の話として片づけるのは正確ではありません。研究が示すのは、入金の直後に支出が集中するという構造です。だから対策も、我慢ではなく、入金当日に行き先を決めるという手順の側に置きます。

月末が毎月苦しいのですが。

谷の位置が毎月同じなら、対策も毎月同じ形で置けます。給料日に固定費と貯金を先に分け、変動の袋を週ごとに割ってみてください。月の後半に残っている額が一目で分かる状態になると、使いすぎがその週の中で終わり、月末まで引きずらなくなります。

賞与があるとどうなりますか?

年に数回の大きな入金は、この山をさらに大きくします。だから賞与は、入る前に振り分けを決めておくのが実務的です。入ってから考えると、行き先の決まっていないお金が数日間口座にある状態になり、研究が示した形にそのまま乗ることになります。

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