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ホームいくらまで使っていいか

年代別に、いくら貯まっていればいい?

この質問には二つの違う数字が混ざっています。ひとつは現金で、生活費の3〜6か月分。これは収入ではなく、自分の固定費と現実的な食費・交通費から計算します。もうひとつは老後のためのお金で、こちらは前提の置き方で答えが変わります。年代別の平均や中央値は世の中に公表されていますが、それは典型を表す数字であって、十分かどうかは何も言っていません。先に現金のほうを、名前のついた袋で作ってください。

この質問は、二つの数字を混ぜている

30歳までにいくら貯めるべきか、と聞くとき、たいてい無関係な二つが混ざっています。ひとつはすぐ使える現金で、失業や車の故障を借金にしないためのお金です。もうひとつは老後のためのお金で、こちらは何十年も動かさない前提のものです。目的も、置き場所も、急ぎ具合も違うので、平均すると何の指針にもならない数字ができます。比べる前に分けてください。ほとんどの場合、先に来るのは現金のほうです。それがないと、何かが壊れた最初のタイミングで、使えるお金がカードしかなくなり、それまでの積み上げが打ち消されるからです。

現金の目標は、自分で計算できる

長く使われている目安は、生活費の3〜6か月分です。大事なのは「生活費」であって「収入」ではないところです。固定の支払い、つまり住居費、保険料、借入の最低返済額、保育料、光熱費を足して、そこに現実的な食費と交通費を足します。収入が止まったら本当に買わなくなるものは、全部外します。その合計が1か月ぶんです。3倍が低いほうの目標、6倍が高いほうの目標。これがこのページで唯一、自分の数字だけで完全に導ける基準で、だから最初に手を付けるべきものです。固定費の軽い人は、収入が倍でも住宅ローンの重い人より少ない生活防衛費で足ります。

3か月か、6か月か

6か月かそれ以上に寄せるのは、収入に変動がある、歩合や請負で働いている、世帯で稼いでいるのが自分だけ、転職に時間のかかる仕事、設備の古い持ち家がある、扶養している人がいる場合です。3か月で説明がつくのは、安定した給与収入で、採用の動きが速い分野で、世帯にもう一人稼ぐ人がいて、固定費が軽く、扶養する人がいない場合です。ここに規則はありません。収入がどのくらい止まりうるか、支出がどのくらい早く来るか、についての判断であり、その二つの事実を両方持っているのはあなただけです。

年代別の平均と中央値の読み方

年代別の貯蓄額は、国内でも調査として公表されていて、平均値と中央値の両方が出ています。読むなら、必ず中央値のほうを見てください。平均は少数の大きな残高に強く引っ張られるので、多くの人が一生見ない数字になります。そして中央値も、目標ではありません。中央値は「よくある状態」を表しているのであって、「足りている状態」を表していないからです。多くの世帯がほとんど貯蓄を持たない集団のなかで中央値に並んだところで、失職を乗り切れるかどうかは何もわかりません。調べる価値はありますが、それは自分の状況がどのくらいありふれているかを知るためであって、目標にするためではありません。

老後の目標については、ここでは決めません

老後にいくら必要か、という数字は、いつ辞めるか、どのくらいの生活水準を続けるか、どのくらいの期間か、といった前提を置いた計算の結果です。前提を一つ変えれば答えも変わるので、外から一つの金額を渡すことに意味がありません。そしてこのサイトは、どの制度や商品を使うべきかについては何も言いません。それは制度の詳細と個別の事情に左右され、私たちの領分ではないからです。ここで扱えるのは、毎月いくらをその方向に取り分けるか、という家計側の一点だけです。取り分ける前に、まず現金の目標を終わらせてください。

今日やる、目標に名前を付ける

1か月ぶんの生活費を計算して、生活防衛費の貯金目標を、まずその3倍に設定します。6倍を次の段階にします。そして毎月の金額を決めて、給料日に、固定費と同じ束の中で、自由に使う袋より先に入れてください。金額そのものより、残ったものではなく目標のついた袋になっていることが効きます。残りものは、確実にゼロだからです。Envelope Budget では目標に対する進み具合が見えます。この袋は貯まりきるまで1年から2年かかることが多いので、進捗が見えることの価値は、ほかのどの袋よりここで大きくなります。

よくある質問

生活防衛費と借入返済、どちらが先ですか?

よく使われる順番は、生活費の1か月分くらいの小さな土台を先に作り、そのあと金利の高い借入を集中的に返して、そこから3〜6か月分に戻る、という形です。理由は、現金がゼロだと次の想定外がそのままカードに乗って、いま返した分が消えるからです。これは広く使われている順序であって、数学的な最適解ではありません。最適解は金利と収入の安定度によります。仕事が不安定なら、標準的な順序より現金を厚めに置いてください。

30歳で貯金がないのはまずいですか?

出発点であって判定ではありませんし、記事が示唆するよりずっとよくあることです。ある時点の残高よりはるかに大事なのは、これからの貯蓄率と、固定費がそのための余地を残しているかどうかです。30歳で貯金がなくても、固定費が軽くて15パーセント貯められる人は、多少の残高があって上乗せの余地がない人よりいい位置にいます。1か月ぶんの生活費を計算して、最初の目標をその3倍に置いて、始めてください。年齢のほうは、手を付けられる部分ではありません。

持ち家や車の価値は、貯金に数えられますか?

生活防衛費には数えられません。判定の基準は、借りず、必要なものを手放さず、損をせずに、数日で現金にできるかどうかです。住まいの価値はどれも満たしませんし、通勤に使っている車も現金化できる資産ではありません。資産としては本物で、そちらの計算には入ります。ただ、生活防衛費の仕事、つまり特定の週に特定の支出を、借金を作らずに吸収することは、してくれません。

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