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固定費は手取りの何割までにすべき?

今月どう決めても変えられない支払いを全部足して、月の手取りで割ってください。家賃や住宅ローン、保険料、借入の最低返済額、保育料、授業料、契約中のサービス、解約できない会費です。おおむね5割から6割なら、家計にまだ動かせる余地があります。7割を超えたあたりから、食費や娯楽をどれだけ我慢しても月は立て直せません。削れる変動費が、そもそも残っていないからです。

ほとんど誰も計算していない比率

家賃を言える人は多く、手取りを言える人も多いのですが、月が始まる前にすでにいくらが決まっているかを言える人はほとんどいません。この一つの数字は、費目別の割合よりもずっと、その月がどんな感じになるかを言い当てます。自分のお金のうち、どれだけが本当に舵を切れる部分なのかを教えてくれるからです。そして家計管理が助けられるのは、その舵を切れるお金だけです。収入も貯蓄率も同じ二つの家庭が、同じ月をまったく違う体感で過ごすことがあり、たいていの理由がこれです。計算は明細を見ながら15分で終わりますし、何も変えなくていいので、最初の一手として向いています。

正直に計算する

あなたが何を決めても今月請求されるものを並べてください。家賃または住宅ローンと管理費、保険料の全部、借入それぞれの最低返済額、保育料や学童、授業料、契約期間のあるサービス、解約できない会費。光熱費に定額のプランを使っているなら、その固定部分も入れます。合計を月の手取りで割って、100を掛けます。食費、ガソリン、外食、被服費、光熱費の変動部分は入れません。削れないと感じていても、定義上それは変動費で、混ぜるとこの比率の意味がなくなります。

境界にあるものの分類

数字を決めるのは判断の分かれる項目なので、一貫したやり方で決めて、使ったルールを書いておいてください。1年契約のジムは固定で、今週やめられるジムは変動です。スマホは、端末の分割が乗っていれば固定、乗っていなければ変動寄りです。光熱費は基本料金の部分が固定で、使った分が変動なので、割って構いません。借入がいちばん落とし穴です。固定なのは最低返済額だけで、それを超えて払っている分はあなたの選択なので、貯金や返済の側に置きます。迷ったときに変動へ寄せると、比率が低く出て気分は良くなりますが、役には立ちません。

出た数字の読み方

おおむね5割から6割が、ふつうの月に余裕がある幅です。車の修理を吸収でき、貯金を続けられて、なお自分で選べる支出が残ります。6割台になると回りはしますが、不定期の出費が必ずどこかから出ることになり、貯金を一回飛ばすのが常用の逃げ道になります。7割を超えると算数が敵に回ります。削って意味のある変動費が残っておらず、計画外の出費がそのまま借金に変わります。これは研究された閾値ではなく実務上の目安なので、正確な数字より、去年から今年でどちらへ動いたかのほうに注意を向けてください。

比率が高いときにやること

高い固定費の比率は、我慢では直りません。それを知っていること自体が役に立ちます。手取りの7割が決まっているなら、スーパーで気をつけても意味のある差は生まれませんし、それを自分に言い聞かせても、算数の問題に罪悪感が足されるだけです。実際に動くのは大きくて遅いつまみです。住居費、車の維持費、更新のタイミングでの契約の見直し、重複している保障、そして収入。一つ選んで、数か月かけて動かして、3か月ごとに比率を計算し直してください。そのあいだも、手元にある変動費はきちんと袋に分けます。計画外のものを払っているのは、結局そのお金だからです。

給料日に、固定費をまとめて満たす

固定の支払いごとに袋を一つ作るか、面倒なら「固定費」という袋を一つ作って、給料日にほかの何よりも先に、一回の操作で全部満たしてください。目的は整理整頓ではありません。そのあとに残った額が、本当に舵を切れるお金になることです。以後に満たすすべての袋は、すでに正直になった数字から取ることになります。給料が月に一度で、月の後半に引き落としが集まっているなら、口座の残高が減っていく順番を一度書き出しておくと、いつが薄いのかがわかります。この作業が終われば、残りの月に必要な数字は一つだけです。

よくある質問

食費は固定費ですか?

違います。食べないわけにはいきませんが、金額は広い幅の中の選択で、まさにそれが変動費の定義です。区別は必要かどうかではなく、今月の判断で数字が動くかどうかです。家賃は動きませんが、食費は動きますし、同じような条件の家庭のあいだで倍近く違うこともあります。食費を固定に数えると、いちばん大きく調整できる費目を隠すことになり、比率も実態より悪く出ます。そして、どうにもならないという結論に着地しがちです。

返済はどちらに入れますか?

分けてください。各借入の最低返済額は固定の義務なので比率に入れます。払わない選択ができないからです。最低額を超えて払っている分は、貯金と同じ性質の割り当てなので、反対側に置きます。まとめてしまうと、前倒しで返している状態が「重すぎる固定費」に見えますし、苦しい月に上乗せを止めたときに、構造が何も変わっていないのに比率が改善したように見えます。

財形や社内預金は固定費に入りますか?

入りません。貯金です。しかも給与から天引きされているなら、そもそも手取りに現れていません。そのままだと収入も貯蓄率も低く見えます。いちばん読みやすいやり方は、比率は本当の手取りで計算して、天引きの貯金は別に貯金として書いておくことです。両方の数字が見えます。総支給で計算した誰かと比べるときは、混ぜずに意識して変換してください。総支給で計算した比率は、同じ家庭でも必ず低く出ます。

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