ガソリン代を減らす:走る距離、入れ方、走り方の順で
ガソリン代は、走った距離と燃費と単価の掛け算です。効く順番もそのとおりで、まず走行距離、次に燃費を落とす習慣、最後に単価です。単価の話から入る人が多いのですが、リッターあたり数円の差より、月に何キロ走るかのほうが金額を動かします。そのうえで、給油の記録を残して自分の燃費を把握し、ガソリン代を年間でならした袋に入れておくと、価格が動いても家計が揺れません。
まず、走行距離を数える
節約の話の前に、自分が月に何キロ走っているかを知ってください。給油のたびに走行距離計の数字を控えれば、二回目の給油から燃費が計算できます。距離を把握すると、どの用途がガソリンを使っているかも見えてきます。通勤、買い物、送り迎え、休日の外出。この内訳のうち、まとめられるものはまとめられます。買い物と送り迎えを一回の外出にする、近所は歩くか自転車にする、というのは地味ですが確実です。とくに短距離のちょい乗りは、エンジンが温まる前に終わるので燃費が悪く、距離のわりに燃料を使います。数を減らす価値が高いのはここです。
燃費を落としている習慣
運転で燃費に効くのは、急発進と急加速を減らすこと、速度を一定に保つこと、そして無用なアイドリングを減らすことです。派手なテクニックは要りません。加えて、車体側の条件が効きます。タイヤの空気圧が下がっていると転がり抵抗が増えて燃費が落ちるので、給油のついでに月に一度は見てもらうか、自分で測る。荷物を積みっぱなしにしない。屋根に付けたキャリアを使わない時期は外す。エアコンは必要なときに使うもので、我慢の対象にはしないほうがいいですが、窓を開けたまま高速を走るのと使い分けるくらいの意識で十分です。
単価は、店と支払い方法で少し動く
同じ地域でも、店によって価格は違います。セルフの店、量販店に併設された店、幹線道路沿いの店で差が出ます。加えて、多くの店が会員カードや提携の支払い方法で価格を下げています。ただし、そのために遠回りするなら意味がありません。往復で余分に走る距離のぶんの燃料を、値引きが上回るかを一度計算してみてください。たいていの場合、通勤や買い物の経路上にある店の中で、いちばん条件のいい一軒を決めてしまうのが正解です。毎回どこで入れるか考えないこと自体が、続けるための条件になります。
車そのものを見直すのは、いちばん大きいレバー
走り方の工夫には限界があります。年間の走行距離が少ないなら、そもそも車を持つ意味と、維持にかかる総額を並べてみる価値があります。ガソリン代だけでなく、駐車場代、任意保険、税金、車検と整備を全部足すと、月あたりの金額が出ます。それと、必要なときにレンタカーやカーシェアを使った場合の費用を比べる。地方では車がないと生活が成り立たないことが多いので、この比較が成立するのは主に都市部です。逆に、二台持っている家庭が一台に減らせるかどうかは、地方でも検討する価値があります。
袋の作り方:ガソリンは年間でならす
ガソリンの支出は、価格の変動と、季節ごとの外出量で動きます。実額のまま管理すると、単価が上がった月に他の袋を圧迫します。だから「ガソリン」の袋には、直近12か月の給油額を合計して12で割った額を毎月入れてください。単価が高い時期は袋から足が出て、走らない月は溜まります。給油のたびに、金額と走行距離を記録に残しておくと、来年の平均が正確になります。なお、車検、自動車税、タイヤ交換のような一年に一度や二年に一度の支出は、この袋ではなく特別費の積立に立ててください。混ぜると月々の見え方が壊れます。
よくある質問
満タンにするのと、少しずつ入れるのはどちらが得ですか?
燃料を多く積むと車重が増えるので理屈のうえでは燃費に影響しますが、家庭の使い方で体感できる差にはなりにくい大きさです。それよりも、給油のために余分に走る回数が増えることのほうが影響します。つまり、経路上の店で満タンにして給油回数を減らすほうが、実務的には有利です。ただし、単価が下がる局面で満タンにしておく、という判断は価格の予測になるので、そこは当てにしないほうが無難です。
自分の車の燃費は、どうやって知りますか?
給油のたびに、入れた量と走行距離計の数字を記録してください。次の給油のときに、走った距離を入れた量で割れば、その区間の実燃費が出ます。数回分の平均をとると安定します。車載の燃費計は目安として便利ですが、実測とずれることがあるので、記録から出した数字を基準にしてください。実燃費が分かると、月の走行距離から必要な燃料代を計算でき、袋に入れる額の根拠になります。
ガソリン代が上がった月は、どこから出せばいいですか?
年間でならした袋を持っていれば、そこから出ます。それが袋を平らにしておく理由です。まだ袋に余裕がないうちに単価が上がったなら、予備費の袋から補います。予備費もないなら、娯楽や特別費の積立から回して、翌月に戻す。順番として、貯金の袋を最後に削るのが原則です。いちばん避けたいのは、どこから出たのか分からないまま口座の残高だけが減っていく状態で、それだと来年も同じことが起きます。
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