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ホームひとつの費目を減らす

暖房費を抑える:灯油・エアコン・部分暖房の使い分け

日本の冬の暖房費は、暖房器具の種類と、どれだけ広い空間を何時間あたためるかでほぼ決まります。灯油ファンヒーターは立ち上がりが速く、エアコンは連続運転向き、こたつや電気カーペットは人だけをあたためる部分暖房です。この三つを在室時間で使い分け、窓とすきま風に小さく手を打ち、そのうえで光熱費の袋を年間でならして持つのが現実的な順番です。

暖房費は「器具」ではなく「あたためる体積×時間」で決まる

どの暖房がいちばん安いか、という問いはあまり役に立ちません。同じ器具でも、6畳を1時間あたためるのと、居間と廊下を朝から晩まであたためるのとでは、かかるお金がまるで違うからです。だから最初にやることは器具選びではなく、記録です。どの部屋を、何時から何時まで、何人でいるときにあたためているか。一週間書き出すと、たいてい一つか二つ「誰もいない部屋を暖房していた時間」が出てきます。そこがいちばん取り返しやすいお金です。器具の比較は、その記録ができてからで遅くありません。

灯油・エアコン・部分暖房の性格の違い

灯油のファンヒーターやストーブは立ち上がりが速く、寒い地域や広い部屋で強い一方、灯油の価格が季節と地域で動くうえ、買い出しと保管という手間がかかります。エアコンの暖房は、つけっぱなしの連続運転と相性がよく、こまめに切ると外気で冷えた部屋を何度も立ち上げ直すことになって逆に高くつきやすい。こたつ、電気カーペット、電気毛布は部屋ではなく人をあたためる部分暖房で、一人で在宅している長い時間にはいちばん割に合います。同じ家の中でも、居間はエアコン、机まわりは部分暖房、と役割を分けるのが現実的です。

器具より先に、窓とすきま風

日本の住宅であたたかい空気が逃げる最大の出口は窓です。だから暖房を強くする前に、窓側に手を打つほうが安く効きます。厚手のカーテンを床につく丈にする、レールの上をふさぐ、断熱シートやプチプチ状の資材を窓に貼る、玄関や廊下との境にのれんや間仕切りを足す。どれも数千円規模で終わり、しかも一度やれば毎年効きます。加えて、体感は湿度に強く引きずられます。同じ室温でも乾いていると寒く感じるので、洗濯物の部屋干しや加湿を組み合わせると、設定温度を上げずに済むことがあります。設定温度を1度下げられれば、それは毎日効く節約です。

灯油を買うときの、家計側の扱い

灯油は他の光熱費と性格が違います。使った分をあとで請求されるのではなく、先にまとめて買う支出だからです。だから記録の仕方を間違えると、11月と12月だけ家計が壊れたように見えます。扱いは二つ。ひとつは、灯油もふくめて光熱費の袋を年間でならすこと。もうひとつは、給油のたびに買った量と価格を記録して、その冬に何リットル使ったかを残しておくことです。翌年の予算は、その実績にそのまま乗ります。価格は季節と地域で動くので、量の実績だけが自分の手元に残る確かな数字になります。

袋の作り方:冬に膨らむ費目は、平らにして持つ

暖房費は、冬だけ膨らんで春に消える費目です。実額で払うと、11月から2月のあいだ、毎月の家計が別物になります。光熱費の袋には毎月同じ額を入れてください。額は直近12か月の光熱費(灯油の購入も入れます)を合計して12で割った数字です。冬は袋から足が出て、春と秋は余ります。その余りは余裕ではなく、次の冬のお金です。銀行の残高で管理していると、春の余りを別のことに使ってしまい、11月にまた驚くことになります。袋なら、余りは光熱費のまま残り、冬に自動で使われます。

よくある質問

エアコンはつけっぱなしと、こまめに消すの、どちらが安いですか?

在室のしかたによります。エアコンは部屋の温度を上げるときにいちばん電力を使い、保っているあいだは少なくて済むので、数十分の外出で切ると、戻ってきてまた立ち上げ直す分が上乗せされます。日中ずっと在宅なら連続運転が有利になりやすく、朝出て夜まで帰らないなら切るほうが素直です。判定はご自宅の断熱と外気で変わるので、一週間ずつ試して検針票の使用量を比べるのが、いちばん確実な答えになります。

こたつや電気毛布に切り替えれば、暖房費は下がりますか?

一人で長時間在宅しているなら、下がる可能性が高い使い方です。部屋全体ではなく体だけをあたためるからです。ただし家族が別々の部屋にいて、それぞれ部分暖房をつけると台数分かかるので、そこは逆転します。もうひとつ、部屋の温度そのものが下がりすぎる状態は健康面で無理が出ます。居間は暖房で最低限の室温を保ち、そのうえで座っている場所を部分暖房で足す、という組み合わせが現実的です。

冬の光熱費のために、いくら積んでおけばいいですか?

去年の実績から出します。直近12か月の電気・ガス・灯油をすべて足して12で割ると、毎月入れる額が出ます。その額で回すと、春と秋に自然に余りが積み上がり、冬に使われます。まだ12か月分の記録がない場合は、いま分かっている月の中でいちばん高かった月を基準にして、余ったら翌月に繰り越してください。一冬越せば実績ができるので、そこで平均に切り替えます。

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