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ホーム貯金の目標

生活防衛費はいくら必要か

生活防衛費の大きさは、手取りの何割ではなく、生活必需の月額に何か月分を掛けるかで決まります。生活必需とは、住居費、光熱費、食費、交通費、通信費、保険料、借入の最低返済までで、娯楽や外食や貯金は含みません。何か月分にするかは、収入の安定度、代わりの収入があるかどうか、扶養している人がいるかどうかで変わります。

掛け算の左側を、正しく作る

生活防衛費の計算は、生活必需の月額に何か月分かを掛けるだけです。だから精度は左側で決まります。左側に入れるのは、収入が止まっても払い続けなければならないものだけです。住居費、光熱費、食費、交通費、通信費、保険料、借入の最低返済、子どもの保育や学校にかかる固定の支払い。入れないのは、娯楽、外食、旅行、貯金、そして今の生活水準を保つための支出です。この区別を甘くすると、必要額が過大になって、いつまでも到達しない目標になります。逆に厳しくしすぎると、実際に収入が止まったときに足りません。直近3か月の記録から、払い続けるものだけを拾ってください。

何か月分にするかを決める材料

掛ける数を決めるのは、気分ではなく状況です。収入が止まる可能性がどれくらいあるか。止まったとき、世帯にもう一つの収入があるか。仕事を見つけ直すのにどれくらいかかりそうか。扶養している人がいるか。持ち家か賃貸か。健康上の不安があるか。同じ月額でも、この答えによって必要な月数は変わります。一般に、収入が一本で、扶養がいて、次の仕事が決まるまでに時間がかかりそうな人ほど、月数は大きくなります。逆に、世帯に安定した二本目の収入があり、扶養がいないなら、少ない月数でも現実的です。人の平均ではなく、自分の状況で決めてください。

退職や離職があるなら、掛け算の外にもう一行いる

会社を辞める可能性が視野に入っているなら、生活防衛費の計算に一行足す必要があります。勤めをやめると、それまで給与から引かれていたものが、自分あての請求として届き始めるからです。住民税は前の年の所得をもとに決まるため、収入が減ったあとに前年基準の通知が届きます。健康保険と年金も、加入の形が変わり、自分で払う形になります。金額も手続きも、自治体と保険者と勤め先が出す通知に書かれているもので決まるので、こちらで計算することはできません。生活防衛費を見積もるときは、その通知が来る前提で、掛け算とは別の行として置いておいてください。

置き場所と、使ってよい条件

生活防衛費は、必要になった日にすぐ引き出せる形で持ちます。すぐに出せない場所に置くと、いざというときにカードや借入に頼ることになり、目的を果たしません。同時に、生活費の口座に混ぜないでください。残高として見えると、判断が甘くなります。もう一つ決めておくべきなのは、何をもって使ってよいとするかです。収入が止まった、家族が入院した、生活に必要な設備が壊れた、といった条件を先に書いておきます。書いていないと、セールも旅行も緊急に見えてきます。使った場合は、金額と理由を記録して、いつまでに戻すかを同じ日に決めます。

袋のほうをどう設定するか

生活防衛費の袋は、貯金目標や特別費の積立とは別に立てます。役割が違うからです。特別費の積立は、日付が分かっている大きな支払いのため。生活防衛費は、日付が読めない事態のため。混ぜると、車検で生活防衛費が減っていることに気づかないまま次の年を迎えます。目標額は、生活必需の月額に決めた月数を掛けた数字を入れます。到達までが長いなら、1か月分ごとに中間の目標を置いてください。Envelope Budget では袋ごとに目標額を持てるので、生活防衛費と特別費の積立を並べて、それぞれの達成率を見られます。

よくある質問

生活防衛費は何か月分あればいいですか

決まった正解はなく、収入の本数、扶養の有無、次の収入までにかかりそうな期間で変わります。世帯に安定した収入が二本あって扶養がいないなら、少ない月数でも現実的です。収入が一本で、扶養がいて、業種的に次が決まるまで時間がかかるなら、月数は多く要ります。判断できないときは、まず生活必需の1か月分を作ってください。0から1か月分の効果がいちばん大きく、そこまで来ると次の判断がしやすくなります。金額の目安を外から借りるより、自分の月額を正確にするほうが先です。

生活防衛費と特別費の積立は分けるべきですか

分けてください。用途も、崩す条件も違うからです。特別費の積立は、車検、更新料、帰省、冠婚葬祭、年払いの保険料のように、日付が分かっている支払いのための袋です。生活防衛費は、日付が読めない事態のための袋です。ひとつにまとめると、予定されていた支払いで残高が減っても気づかず、いざというときに足りないことになります。袋を分けるのは几帳面さの問題ではなく、どちらが減っているかを見えるようにするための仕組みです。

借入があるときも、先に生活防衛費を作るべきですか

金利と状況によるので、残高を見ずに他人が決められることではありません。一般論として言えるのは、手元にまったく現金がない状態だと、次の予想外の支払いが必ず借入を増やすということです。だから、返済に集中する前に小さめの生活防衛費を先に作る人が多いのは筋が通っています。順番をどうするにせよ、やり方は同じです。給料日に、決めた額を先に袋へ移す。返済に全力を出すと決めたなら、生活防衛費の袋は薄いまま維持して、返済が終わってから厚くします。

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