1か月で10万円貯める方法
1か月で10万円は、週にすると25,000円、1日にするとおよそ3,334円です。多くの家計では節約だけでは届かず、固定費の削減と変動費の停止に加えて、臨時の収入か手放せるものが必要になります。手取りから固定費を引いた差額が10万円を超えていない限り、この目標は1か月では成立しません。始める前に、その引き算と出どころの合計を紙の上でやってください。
まず、成立するかどうかを確かめる
10万円は1か月の目標としてはかなり大きく、ほとんどの家計では工夫だけでは届きません。だから最初にやるのは節約ではなく、引き算です。手取りから、家賃、光熱費、通信費、保険、借入返済といった固定費を全部引きます。残った額が10万円を下回っているなら、生活費をゼロにしても届かないので、その時点で計画を変えます。残った額が13万円あるなら、変動費を3万円で回す1か月ということになり、実行可能かどうかは自分にしか判断できません。この引き算を飛ばして始めると、3週目に足りないことに気づき、そこで全部を投げ出すことになります。判断は最初にしてください。
10万円の出どころを、種類ごとに足す
出どころは三種類です。ひとつめは固定費の削減で、通信プラン、サブスク、使っていない特約など、一度直せば翌月以降も効くものです。金額は小さくても、この1か月だけの話で終わらないので最初に手をつけます。ふたつめは変動費の圧縮で、食費と外食に4週間の上限をかけ、娯楽の袋をひとつ丸ごと止めます。三つめは、その月だけの入金です。使っていないものを売る、単発の仕事を受ける、支払いを一時的に止められるものを止める。この三つの見込み額を先に足してください。合計が10万円に届かないなら、届く数字に目標を下げるか、期間を2か月にします。無理な数字のまま始めることだけは避けます。
賞与のある月なら、話がまったく変わる
賞与が入る月であれば、この目標は難易度が別物になります。賞与から10万円を先に取り分ければ、その時点で終わりだからです。だから、もし目標の1か月をこちらで選べるなら、賞与の月を選んでください。ただし注意点がひとつあります。賞与を当てにする家計は、賞与が入る前提の支払い、たとえば住宅ローンのボーナス払いや年払いの保険料をすでに背負っていることが多く、10万円を先に抜くとそちらが足りなくなります。賞与が入る前に、その賞与に紐づいている支払いを全部書き出してから、余っている部分に対して10万円を宣言してください。順番を逆にすると、翌月に穴が開きます。
この1か月がつぶれる理由
10万円が失敗するときの原因は、5万円のときとほとんど同じで、規模だけが大きくなります。貯めた分を生活費の口座に置いたままにすると、残高に混ざって消えます。月末の余りを貯金にまわす順番でやると、変動費が空いた分だけ膨らんで残りません。そして分かっていた臨時の支払いを数え忘れると、3週目に袋を崩すことになります。10万円に固有の失敗がひとつあります。目標が大きいぶん、生活を実際より切り詰められると見積もりがちなことです。食費を半分にできると仮定した計画は、たいてい2週目で崩れます。直近の記録を見て、実際に出した額から下げるようにしてください。
袋のほうをどう設定するか
目標の袋を作り、目標額を10万円、期限を30日後にします。給料日、あるいは賞与の入金日に、まずこの袋を満たします。残りの袋にはそのあとで割り振り、足りない分は娯楽と外食から出します。ここで大事なのは、貯めた10万円をほかの袋から見えない場所に置くことです。生活費と同じ場所にあると、月末に判断が甘くなります。Envelope Budget では入力が手動なので、変動費の袋がやせていく過程がその場で見えます。ロック画面のウィジェットに残りを出しておけば、買い物の前にアプリを開かなくても残高が目に入ります。それが、10万円を守るいちばん地味で確実な仕組みです。
よくある質問
1か月で10万円は、どんな人なら現実的ですか
手取りから固定費を引いた差が、10万円よりはっきり大きい人です。家賃が抑えられている、実家にいる、二人分の収入で一世帯分の住居費を払っている、といった条件があると成立しやすくなります。逆に、その差が10万円を下回っているなら、どれだけ工夫しても1か月では届きません。届かない条件で始めて挫折するより、6か月で60万円といった、割り算が成立する形に組み替えるほうが結果は良くなります。目標の大きさより、毎回払える額かどうかが続くかどうかを決めます。
賞与を全部貯金にまわしてもいいですか
その賞与に紐づいている支払いがない場合に限ります。住宅ローンのボーナス払い、年払いの保険料、車検、帰省の費用などを賞与から出す前提になっているなら、それらを先に別の袋へ取り分けてから、残った分の使い道を決めます。取り分ける金額は、契約書や請求の通知に書かれている自分の数字を使ってください。一般的な割合のようなものはありません。紐づく支払いをすべて名前つきの袋に入れたあとで、残りをどう分けるかが本当の判断になります。
10万円貯めたあと、次はどうすればいいですか
その10万円に役割を与えます。役割のない貯金は、いちばん先に崩されるからです。生活防衛費がまだないなら、そのまま生活防衛費の袋にして、生活費の何か月分を目指すかを決めます。すでにあるなら、日付の決まっている支払い、たとえば車検や更新料や入学準備に向けた特別費の積立に振り分けます。1か月の集中でいちばん価値があるのは金額そのものではなく、給料日に先に取り分けるという順番を体が覚えることです。その順番だけは、翌月以降も残してください。
この家計をスマホで回す
Envelope Budget は、この袋をそのままポケットに入れます。すべての金額を割り当て、使ったその場で記録して、実際にいくら残っているかを見ます。
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