特別費の積立は、どの費目で作ればいいですか?
毎月は来ないけれど来ることが分かっている支出ごとに、ひとつずつ作ります。日本の家計なら、車検と自動車税、賃貸の更新料と火災保険、帰省、冠婚葬祭、お年玉、年払いの保険料とサブスク、歯科やメガネ、子どもの入学準備と講習費、家電の買い替えあたりです。全部を一度に作らず、去年に実際に家計を崩した3つから始めます。
自分の明細から作らないと意味がない
正しい組み合わせをいちばん早く作る方法は、過去12か月のカード明細と口座の入出金を読んで、毎月は繰り返していない支払いに全部印をつけることです。それが自分の特別費の一覧で、しかも金額を推測する必要がありません。一般的な一覧は思い出すための道具で、証拠は自分の明細のほうです。
車を持っているなら、まずここ
車検は2年周期、自動車税は毎年5月に納税通知書が届き、自賠責保険は車検と一緒に更新されます。金額はここには書きません。車検は整備工場の見積書に、自動車税は届いた納税通知書に、その人の金額が書いてあります。やることは、その数字を次に払う月までの月数で割って、毎月入れることだけです。車検なら24で割ります。
賃貸なら、更新の月がまとめて来る
更新料は賃貸借契約書に書かれた条件で発生し、多くは2年周期です。同じ時期に火災保険の更新と、保証会社の保証料の更新が重なることがあります。金額も有無も契約によって違うので、確認するのは契約書です。書いてある金額を24で割って、更新の月が何も起きない月になるようにします。
季節で必ず来るもの
帰省。年末年始とお盆とゴールデンウィークに、いちばん高い時期の交通費が来ます。冠婚葬祭。ご祝儀も香典も現金で、しかも数週間前にしか分かりません。年間の回数はおおよそ読めて、時期だけが読めない、という特別費の教科書のような支出です。お年玉。人数で決まり、正月の1週間に集中します。金額はここでは決められないので、自分の中で一人あたりいくらにするかを先に決めて、人数を掛けます。
気づくのが遅れるもの
自動更新の年払いサブスクと会費。ペットの、定期健診ではないほうの通院。歯科の自費診療、メガネとコンタクト。子どもがいれば入学準備と、塾の夏期講習や冬期講習のように月謝とは別に来る請求。資格の更新料と組合費。持ち家なら固定資産税と修繕。そしていちばん大きいのが、いつか必ず来る家電と車の買い替えです。予測できる支出のなかで最大なのに、いちばん積み立てられていません。
金額の決め方
総額を次に払う月までの月数で割って毎月入れます。総額が分からないもの、たとえば車の修理や歯科の費用は、去年に実際に払った額を見積もりとして使い、1年分の実績が出たら直します。埋まっていく不正確な数字が、埋まらない正確な数字に勝ちます。
15個ではなく3個から
ありえないほど少額で埋める袋を15個作るのは、計画ではなく表です。そして2か月目にやめる確実な方法です。実際に自分を困らせた特別費を3つ選んで、ちゃんと埋めます。3つが回るようになってから4つ目を足します。金額順ではなく、痛かった順に並べるほうがうまくいきます。
今日やる変更
去年いちばん痛かった3つの名前で袋を3つ作り、それぞれの総額を次に払う月までの月数で割って、次の給料の割り当てに足します。Envelope Budget では、毎月入れてめったに出さない普通の袋です。期限のあるものは貯金目標として目標額と日付をつけておけます。
よくある質問
特別費の積立と生活防衛費は何が違いますか?
特別費の積立は、確実に来ると分かっているのにまだ払っていないお金です。車検、更新料、年払いの保険料、帰省。生活防衛費は、予測できないことのためのお金です。予測できる支出を生活防衛費から出していることが、いざというときに生活防衛費が空である理由です。
全部を積み立てる余裕がありません。
均等にではなく、請求が来る順に埋めます。2か月後の車検が、8か月後の帰省より先です。いちばん近いものを部分的に埋めるほうが、全部を均等に埋めるより現実的です。埋まっていない一番近いものが、そのままカードの分割払いになります。
金額の相場を教えてもらえますか?
書きません。更新料も車検も冠婚葬祭も、契約、地域、関係性で大きく変わります。相場としてここに数字を書けば、その数字は誰かにとって必ず間違いです。使うのは、自分の契約書、納税通知書、見積書に書いてある金額です。
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