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ホームひとつの費目を減らす

帰省費用:日程が動かせないぶん、押さえ方で差をつける

帰省は旅行と似て非なるものです。行き先も、日程も、参加者も選べません。動かせるのは、いつ予約するか、どの手段で行くか、そして現地でいくら使うかの三つだけです。しかも時期が、交通費がいちばん高くなるお盆・年末年始・大型連休に集中します。だから帰省は、値段を追いかける支出ではなく、一年かけて積み立てておく支出として扱うのが正解です。

帰省は「動かせない旅行」だと認める

旅行の節約術の多くは、日程をずらすことを前提にしています。帰省ではそれが使えません。お盆や年末年始に家族が集まるから帰るのであって、一週間ずらせば意味がなくなります。だから最初にやるべきは、値段が下がる時期を探すのをやめることです。そのうえで、実際に動かせる三つのレバーに集中します。予約の時期、交通手段、そして現地での支出。この三つ以外に打つ手はほとんどありません。逆に言えば、この三つだけを毎年きちんとやれば、帰省の費用は安定します。安定するというのは、前もって用意できるということです。

予約は、時期を決めて機械的に取る

繁忙期は、直前になるほど選択肢が減ります。新幹線の指定席、航空券、高速バス、レンタカー、そして宿泊が必要な場合の宿。どれも早い段階で埋まります。だから、予約開始のタイミングを事前に調べて、その日にカレンダーの予定として入れてください。何日前から予約できるかは、交通機関ごとに決まっています。毎年同じ時期に帰るなら、この予定は繰り返し設定にしておけば忘れません。安く行こうとするのではなく、取れるうちに取る。繁忙期の帰省では、これがそのまま費用の差になります。取れずに直前の高い選択肢しか残らない、というのが最大の損失です。

手段を、家から家までの総額で比べる

新幹線、飛行機、高速バス、そして自家用車。どれが安いかは、区間と人数で変わります。比べるときは、乗車券の金額ではなく、家から実家の玄関までにかかる総額で見てください。鉄道なら、駅までの交通費と、到着後の移動。飛行機なら、空港までの往復と、空港からの移動。車なら、燃料代と高速料金、そして繁忙期の渋滞で伸びる時間です。人数の効き方も違います。鉄道と飛行機は人数分そのまま増え、車は人数で増えません。だから一人なら鉄道、家族四人なら車、というように、同じ区間でも答えが変わります。毎年同じ計算をする必要はないので、一度出したら記録に残しておいてください。

現地で発生するお金を、先に書き出す

帰省の費用は交通費だけではありません。手土産、家族への贈り物、外食、地元での移動、そして年末年始ならお年玉が加わります。これらは現地に着いてから発生するので、交通費だけを用意していると足りなくなります。出発前に、誰に何を渡すかまで含めて書き出してください。人数が分かっていれば、金額は自分で決められます。相場を調べて合わせようとすると、際限がなくなります。自分の家計で出せる額を先に決めて、それを人数で配分する。この順番なら、毎年同じ判断で済み、年ごとに膨らみません。

袋の作り方:帰省は毎年来る、特別費の積立の代表例

帰省は、日付も、行き先も、だいたいの金額も分かっている支出です。これほど特別費の積立に向いた支出はありません。前年の総額(交通費、手土産、現地の食事、お年玉まで含めた全部)を、次の帰省までの月数で割ってください。それが毎月の積立額です。年に二回帰るなら、二回分の合計を12で割ります。予約の時点で袋から出ていき、現地の分は残高として持っていく。この形にすると、帰省の前に「今年はどうしよう」と考える必要がなくなります。帰ったあとに総額を記録すれば、翌年の積立額は自動的に決まります。

よくある質問

新幹線と車、どちらが安いですか?

区間と人数によります。比べ方は、家から実家までの総額で計算することです。鉄道なら、運賃と特急料金に、駅までの交通費を足す。車なら、往復の燃料代(自分の実燃費で計算します)と高速料金に、駐車場代を足す。そのうえで人数で割ってください。一人や二人なら鉄道が有利になりやすく、四人以上なら車が有利になりやすい構造です。ただし繁忙期の渋滞で所要時間が大きく伸びることと、運転する人の負担は、金額に出てこない要素として考慮してください。

帰省の予約は、いつすればいいですか?

交通機関ごとに、何日前から予約できるかが決まっています。まずその日付を調べて、カレンダーに予定として入れてください。繁忙期は開始直後に埋まる区間があるので、当日に動けるようにしておくのが確実です。宿泊が必要な場合は、宿も同時に押さえます。安くなるのを待つ戦略は、帰省では機能しません。日程が動かせない以上、残っている選択肢の中から選ぶことになり、直前ほど高くなるからです。

帰省の費用は、毎月いくら積み立てればいいですか?

前年の実績から出します。交通費、手土産、現地での食事、贈り物、お年玉まで含めた総額を、次の帰省までの月数で割ってください。年に二回帰る家庭なら、二回分を合計して12で割ります。前年の記録がないなら、今年の帰省で全部の支出を記録することから始めてください。一度実績が取れれば、翌年からは計算するだけです。金額が大きすぎて積み立てきれないなら、帰る回数か滞在の形を家族と相談する話になります。

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