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ホームひとつの費目を減らす

作り置き:品数を増やさず、使い回せる形で仕込む

作り置きが続かない理由は、たいてい料理が下手だからではなく、日曜に十品作ろうとするからです。続く形は、主菜を二つと、下ごしらえだけを済ませた素材をいくつか。そして冷凍を前提にすることです。目的は毎日の食事を完成させておくことではなく、疲れた日に十分で食べられる状態を作っておくこと。これができると、外食とデリバリーが自然に減り、食費の袋が回るようになります。

十品作ろうとするから続かない

作り置きの失敗はほぼ一つの形です。休日に何時間もかけて品数を並べ、水曜には飽きて、木曜に残りを捨てる。翌週はもうやらない。だから最初から品数を減らします。目標は、主菜を二つ、それと使い回せる下ごしらえをいくつか。ここまでなら一時間から一時間半で終わり、飽きる前に消費できます。作り置きの目的は一週間の献立を完成させることではありません。疲れて帰った夜に、十分以内に食べられる状態を家に用意しておくことです。その一点だけを満たせば、外食とデリバリーは目に見えて減ります。

完成品より、下ごしらえのほうが持つ

完成した料理は日が経つほど味が落ち、飽きます。一方、下ごしらえだけしたものは、当日に味付けを変えられるので飽きません。肉や魚は、買った日に一食分ずつ小分けして、下味をつけて冷凍する。玉ねぎは切って冷凍、きのこはほぐして冷凍、ほうれん草は茹でて絞って冷凍。米は炊いて一膳ずつ包んで冷凍。これだけで、平日の調理は「解凍して焼く」か「入れて煮る」に縮みます。完成品を作るなら、日持ちして温め直しても味が落ちないもの、たとえば煮込みやそぼろのようなものに絞ると、木曜まで持ちます。

食材を使い回す設計にする

作り置きが食費に効くのは、同じ食材を複数の料理に回せるからです。だから献立は料理から決めず、食材から決めます。たとえば鶏むね肉を大袋で買ったら、半分は下味冷凍、残りは茹でて割いておく。茹でたものはサラダにも、和え物にも、汁物にも入ります。玉ねぎ、にんじん、キャベツのような日持ちする野菜を軸にして、そこに旬の安いものを足す形にすると、毎週ゼロから考えなくて済みます。ここで大事なのは、安いから大量に買って結局捨てる、という流れを避けること。買う量は、その週に使い切れる量までにしてください。

続けるための、現実的な運用

毎週日曜にまとめて、という形が合わない人は多いはずです。合わないなら分割します。買い物をした日に肉と魚だけ冷凍する、これが十五分。別の日に野菜を切って冷凍する、これも十五分。まとめてやらなければならない決まりはありません。もうひとつ、容器を揃えておくと続きます。中身が見えて、重ねられて、そのまま温められるもの。探す時間と詰め替える手間が、続かない理由の上位にあります。そして、作った日をラベルに書く。書かないと、冷凍庫の奥が「いつのか分からないもの」の置き場になり、結局捨てることになります。

袋の作り方:効果は外食の袋に出る

作り置きを始めても、食費の袋はすぐには下がりません。まとめ買いをするので、買い物一回あたりの金額はむしろ上がります。効果が出るのは外食とデリバリーの袋のほうです。だから測るときは、食費・外食・デリバリーの三つの袋の合計で見てください。一つの袋だけ見ていると、うまくいっているのに失敗したと判断してしまいます。食費の袋は週割りにして、まとめ買いの日に大きく減り、その週の残りはほとんど減らない、という形になるのが正常です。一か月続けて、三つの合計を前月と比べる。それが正しい採点方法です。

よくある質問

作り置きは何日もちますか?

料理と保存の状態によって大きく変わるので、日数を一律に言うことはできません。加熱の程度、水分、味付けの濃さ、容器、冷蔵庫の温度で違います。実務的な運用としては、冷蔵で数日以内に食べる分だけを冷蔵に置き、それを超える分は最初から冷凍することです。作った日をラベルに書いておくと、判断に迷いません。少しでも異変を感じたら食べない、という原則は、節約より優先してください。

一人暮らしでも作り置きは意味がありますか?

むしろ効きます。一人暮らしは食材が使い切れずに捨てる割合が高く、そこが食費のいちばん大きな漏れになっているからです。買った日に小分けして冷凍する、というだけで、捨てる量が大きく減ります。完成品を大量に作る必要はありません。一食分ずつの下味冷凍と、冷凍したご飯があれば十分です。外食とデリバリーが減ることのほうが、金額としては大きく効きます。

作り置きを始めたのに、食費が下がりません。

見ている袋が違う可能性があります。作り置きはまとめ買いを伴うので、食費の袋そのものは横ばいか、いったん増えることがあります。効果は外食とデリバリーの袋に出ます。三つを合計して前月と比べてください。それでも下がっていないなら、次に疑うのは食品ロスです。作ったものを食べ切れずに捨てていないか、一週間だけ捨てたものを記録してみると、原因がはっきりします。

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