在宅ワークの環境:買う順番を間違えなければ安く済む
在宅の作業環境は、買う順番を決めれば安く整います。優先順位は、体に長時間触れるもの、次に目と姿勢に効くもの、最後に見た目です。つまり椅子と机が先で、周辺機器は後です。中古と型落ちが有効なもの、新品で買うべきものの区別もあります。あわせて、在宅により増える光熱費と通信費を家計に織り込んでおくと、あとから「なぜか出費が増えた」という状態を避けられます。
買う順番:体に触れるものが先
限られた予算で環境を整えるなら、順番は決まっています。第一に椅子。一日に何時間も体重を預けるもので、合わないと肩、腰、首に出ます。第二に机の高さ。椅子と机の高さの関係が悪いと、どんな椅子でも姿勢が崩れます。第三に画面の位置と大きさ。目線の高さに合っていないと、首が疲れます。第四が入力機器、第五が照明と音、最後が見た目です。この順番を守れば、少ない金額でも作業は楽になります。逆に、見た目から入ると、金額を使ったのに体は楽にならない、という結果になります。
中古と型落ちが効くもの、効かないもの
モニター、デスク、収納、有線のキーボードやマウスのような、消耗が構造に出にくいものは、中古や型落ちで十分なことが多い。とくにモニターは、世代が変わっても基本的な使い勝手が大きくは変わらないので、型落ちの価格差が大きいカテゴリです。一方、椅子は座ってみないと合うかどうかが分からず、へたりが見た目に出ないので、中古は当たり外れが大きくなります。可能なら実際に座って選ぶほうが安全です。バッテリーの入った機器も、劣化が見えにくいので注意が要ります。オフィス什器のリサイクル店や、企業の入れ替えで出た品を扱う店は、選択肢として見る価値があります。
お金をかけずにできる改善
買う前にできることがいくつかあります。画面の高さは、本や箱を積むだけで調整できます。椅子が低いならクッションで座面を上げ、足がつかないなら足元に台を置く。手首の角度は、キーボードの位置を数センチ動かすだけで変わります。照明は、画面に映り込まない位置に一つ足すだけで目の疲れが変わり、これは既存のスタンドで足りることが多い。音が気になるなら、まずカーテンや布のあるものを置いて反響を減らす。これらは全部、ゼロか数百円で試せます。試してから足りない部分を買うと、無駄な買い物が減ります。
在宅で増える固定費を、家計に織り込む
在宅の費用は、機材だけではありません。日中に家にいる時間が増えると、電気代と水道代が上がります。冷暖房を一日中つける季節はとくに顕著です。通信も、回線の契約を見直す必要が出ることがあります。加えて、昼食を家で取る分の食費が増える一方、通勤にかかっていた費用は減ります。差し引きでどうなるかは人によって違うので、在宅が始まって三か月ほど記録して、実際の増減を確認してください。会社から在宅勤務に関する手当や費用の扱いがある場合は、条件が勤務先ごとに違うので、就業規則や総務に確認してください。
袋の作り方:初期費用は積立、増えた光熱費は月々の袋
作業環境の買い物は、一度に大きく出る支出です。生活費の袋から出すとその月が壊れるので、特別費の積立に「作業環境」を立てて、そこから出してください。買う順番が決まっているので、積立が貯まった順に一つずつ買えます。一方、増えた光熱費と通信費は毎月の固定費なので、光熱費と通信費の袋の金額そのものを上げてください。ここを上げずにいると、毎月なぜか足りない、という状態が続きます。通勤費が減った分があるなら、その差額を光熱費の増分に充てる形にすると、家計全体の帳尻が合います。
よくある質問
限られた予算なら、まず何を買うべきですか?
椅子です。長時間、体重を預けるものだからで、ここが合わないと他に何を買っても体は楽になりません。次が机の高さ、その次が画面の位置です。画面の位置は、本を積むだけでも改善できるので、実は買わずに済むことがあります。つまり、最初の予算はほぼ椅子に集中させるのが合理的です。試座できる店で座ってから決めてください。合うかどうかは体格と座り方で変わるので、評価の高い製品が自分に合うとは限りません。
在宅で光熱費が増えました。どう扱えばいいですか?
光熱費の袋に入れる金額そのものを上げてください。増えた分を予備費や食費から出していると、毎月どこかが足りない状態が続き、原因が特定できません。金額は、在宅が始まる前と後の検針票を比べれば出ます。三か月ほど見れば傾向が分かります。同時に、通勤にかかっていた費用が減っているはずなので、その差額を充てる形にすると、家計全体では説明がつきます。手当の有無や扱いは勤務先によって違うので、就業規則を確認してください。
在宅用の機材は経費にできますか?
扱いは働き方によって変わり、税務の判断が関わる領域なので、ここでは答えません。会社員の場合は勤務先の規程に、自営業やフリーランスの場合は税務の取り扱いに従うことになります。勤務先の制度については総務や人事に、税務については税務署や税理士など、その判断ができる相手に確認してください。家計の側でやることは、購入した機材の金額と日付を記録に残しておくことです。必要になったときに、記録があれば話が早くなります。
この家計をスマホで回す
Envelope Budget は、この袋をそのままポケットに入れます。すべての金額を割り当て、使ったその場で記録して、実際にいくら残っているかを見ます。
Envelope Budget を入手iPhone・手入力式、銀行連携なし・7日間無料