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車の整備代:車検を突発事故にしない

車の整備でお金が痛むのは、金額そのものより、来ることが分かっていた支出を用意していなかったからです。車検は二年ごと、自動車税は毎年、タイヤやバッテリーは数年ごと。全部カレンダーに載る支出です。まず見積もりを法定費用と整備費用に分けて読めるようになり、日常点検で防げる故障を防ぎ、そのうえで車検・税金・消耗品を特別費の積立に立てます。

車検の見積もりは、二つに分けて読む

車検の見積書は、大きく二つの部分でできています。ひとつは、どこに頼んでも基本的に変わらない法定の費用。もうひとつは、点検料と、必要と判断された整備・部品交換の費用です。値段の差が出るのは後者だけです。だから見積もりを受け取ったら、まずこの二つを線で分けてください。そのうえで、整備の項目を「今回やらないと車検に通らないもの」「安全上いま必要なもの」「予防的に勧められているもの」に分類します。三つ目については、いま実施するか次回に回すかを自分で決められます。分からない項目は、その場で理由を聞いてください。説明できない整備は保留にして構いません。

依頼先で変わるのは、整備の部分

車検や整備を頼める先には、ディーラー、整備工場、カー用品店、ガソリンスタンド、車検専門店などがあります。それぞれ、対応の範囲、部品の選び方、預かる時間、代車の有無が違います。同じ整備でも、純正部品を使うか同等品を使うかで金額は変わります。安いところを探すというより、自分の車の状態と付き合い方に合う先を決める、と考えるほうが失敗しません。年式の古い車や、持病のある車は、経緯を知っている工場に続けて見てもらうほうが結果的に安く済むことがあります。複数から見積もりを取るなら、同じ整備内容で比べてください。

日常の点検が、いちばん安い整備

大きな修理の多くは、小さな異常を放置した結果です。月に一度、五分でできることがあります。タイヤの空気圧と溝、ワイパーの拭き取り、ウォッシャー液、灯火類の点灯、そしてエンジンオイルの量と汚れ。これだけで、燃費の悪化と、走行中のトラブルのかなりの部分を防げます。オイル交換の時期は、車の取扱説明書に走行距離か期間の目安が書かれているので、そこに従ってください。異音や警告灯が出たら、様子を見るのではなく早めに見てもらう。放置して悪化した故障は、修理費が桁で変わることがあります。

消耗品には、寿命の目安がある

タイヤ、バッテリー、ブレーキパッド、ベルト類は、いつか必ず交換が来ます。突発ではなく、寿命です。だから、いつ交換したかを記録しておいてください。整備記録簿か、スマホのメモで十分です。記録があれば、次の交換時期が読めるので、積み立てを始められます。とくにタイヤは四本まとめて交換になるので金額がまとまりますし、雪の降る地域では冬用タイヤと履き替え、保管の費用も加わります。これらは全部、日付の見当がつく支出です。見当がつく支出を突発として扱うから、家計が壊れます。

袋の作り方:車検と税金は、特別費の積立で持つ

車にかかるお金は、毎月出るものと、年や二年ごとに出るものに分かれます。ガソリン、駐車場、任意保険の月払いは毎月の袋。車検、自動車税、タイヤやバッテリーの交換、任意保険の年払いは特別費の積立です。積み立てる額は、自分の実績と手元の書類から出します。前回の車検の請求書、届いた納税通知書、タイヤを替えたときの領収書。これらの合計を、次に来るまでの月数で割った額を毎月入れます。金額をこちらで示すことはできません。車種、地域、店、状態で変わるからです。あなたの書類に書かれた数字が、あなたの積立額です。

よくある質問

車検は、どこに頼むのがいちばん安いですか?

一律の答えはありません。法定の費用はどこでも同じで、差が出るのは点検料と整備の内容だからです。同じ整備内容で複数の見積もりを比べれば、比較になります。ただし、必要な整備を省いて安くしている見積もりと、予防的な整備まで含んだ見積もりを、金額だけで比べると判断を誤ります。項目ごとに、なぜ必要かを説明してもらってください。説明できる相手を選ぶ、というのが実質的な選び方になります。

自動車税はいつ、いくら来ますか?

時期については、毎年決まった時期に納税通知書が送られてくる仕組みです。金額は車の区分によって決まっていて、税率の表は公的な情報として公表されています。ここで具体的な金額を示すことはしません。あなたが払う額は、届く納税通知書に書かれています。家計の側でやることは、前年の通知書の金額を12で割って、毎月その額を特別費の積立に入れておくことです。そうすれば、通知書が来た月に慌てなくて済みます。

整備を勧められたとき、断ってもいいですか?

車検に通すために必要な項目と、安全に関わる項目は、断ると走れないか危険なので実施が前提です。一方、予防的に勧められている項目は、いま実施するか次回に回すかを自分で決められます。判断のために、その項目がどちらに当たるのかを聞いてください。そのうえで見送るなら、次回の候補として記録に残し、積立額に織り込んでおきます。金額が大きい整備は、別の工場でも見てもらってから決めて構いません。

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