収入が毎月変わる場合、どう家計を組めばいいですか?
平均ではなく、直近でいちばん少なかった月を基準に組みます。固定費と食費のような必需の袋を優先順位の順に上から埋め、多かった月の余りは予備費の袋に入れて、少ない月の穴をそこから埋めます。平均で組むと、平均を下回った月が毎回、赤字として現れます。
基準は平均ではなく、下限
過去12か月の入金額を並べて、いちばん少なかった月を探します。その額で回る家計を組みます。平均で組むと、定義上その半分の月は足りません。足りない月に足りない事実を毎回発見する仕組みになるので、続きません。下限で組めば、平均的な月は毎回「余る月」になります。同じ収入でも、体感がまったく変わります。
上から順に埋める
入金があった日に、決めた順番で袋を埋めます。家賃・住居費、光熱費、食費、交通費、保険、借入返済、そのあとに貯金と娯楽。入金が少ない月は、下のほうまで届きません。届かないこと自体は問題ではなく、どこで止まったかが分かることが目的です。止まった位置が、その月の実際の状態です。
予備費を先に作る
収入が上下する家計で最初に作るべきは、貯金でも投資でもなく、でこぼこをならす袋です。目標は固定費1か月分。多かった月の余りをここに入れて、少なかった月に取り出します。これが埋まると、収入の波が家計の波に変換されなくなります。生活防衛費とは別の袋です。用途が違うので、混ぜると両方が機能しなくなります。
税と社会保険料を、入金の時点で分ける
給与から天引きされない働き方の場合、口座に入った金額は全部が自分のお金ではありません。あとで自分で納める分が混じっています。ここで割合を示すことはできません。人によって違いますし、それは私たちが決めていいことではないからです。やることは決まっています。前年の確定申告の控えと、届いた納付書に書かれている実際の金額を見て、それを月数で割り、入金のたびに専用の袋へ先に取り分けること。分からない部分は、税務署や税理士など、決められる相手に確認します。
毎月の生活費は一定にする
収入が変わっても、生活費まで毎月変える必要はありません。下限で組んだ家計を毎月そのまま実行し、上振れした分は予備費と特別費の積立へ送ります。収入に合わせて生活を上下させると、良い月に上げた水準が悪い月に戻せなくなります。上げるのは簡単で、下げるのが難しい。これが不安定な収入でいちばん多い壊れ方です。
よくある質問
税金のためにいくら取り分ければいいですか?
割合はここでは出せません。所得の種類、経費、控除の状況で変わるからです。使えるのは自分の数字です。前年の申告内容と、届いた納付書に書かれている金額を月数で割り、入金のたびに専用の袋へ入れます。判断が必要な部分は税務署や税理士に確認してください。
12か月分の履歴がありません。
ある分でかまいません。3か月しかないなら、その中でいちばん少なかった月を使います。履歴が増えるたびに下限を更新します。最初の基準は、正確であることより、低めであることのほうが大事です。
予備費が埋まる前に少ない月が来たら?
上から順に埋めて、止まったところで止めます。そのうえで、足りなかった金額と、止まった袋を書き留めます。数字が残っていれば、次に多い月が来たときに、どこへ回すべきかを悩まずに済みます。
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