仕送りのある家計:親へ、あるいは大学生の子へ
仕送りは、日本の家計ではごく一般的な費目です。相手が親でも、大学に通う子でも、家計の中での扱いは同じです。金額を先に決めて固定費の側に置き、月ごとの余裕で増減させないこと。そして、臨時の上乗せは別の袋で受けること。この二つを守らないと、仕送りは毎月の判断の対象になり、送る側の家計は不安定に、受け取る側の生活は予測不能になります。金額は家庭の事情で決まるものなので、ここでは示しません。決め方と、その金額を家計に載せる手順だけを扱います。
内訳
| 袋 | % |
|---|---|
|
🏠 家賃・住居費
家計の軸。ここが重いと後ろの袋が全部やせます。 |
26% |
|
💌 仕送り
毎月の定額分だけ。臨時の上乗せは別の袋で受けます。 |
12% |
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🛒 食費(自炊)
自炊のためのお金。外食とは意図的に分けます。 |
14% |
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💡 光熱費
年間でならすと平らになります。 |
6% |
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📱 通信費
仕送り先の回線を負担している場合はここに含めます。 |
4% |
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🚃 交通費
会いに行く回数が多いなら、この袋を厚くします。 |
5% |
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🛡️ 保険
年払いがあれば12で割って入れておきます。 |
3% |
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📅 特別費の積立
臨時の仕送りと帰省、冠婚葬祭をここで受けます。 |
6% |
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🛟 生活防衛費
自分の家計が止まれば仕送りも止まります。先に守ります。 |
6% |
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🎉 娯楽・外食
ゼロにすると続きません。予算に入れておきます。 |
8% |
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💳 借入返済
ない場合はそのまま貯金の袋へ回します。 |
5% |
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🧯 予備費
端数と、その月の想定外を吸収します。 |
5% |
仕送りは固定費として扱う
仕送りを娯楽費や予備費と同じ扱いにすると、月の余裕によって金額が動きます。送る側は毎月「今月はいくらにするか」を判断することになり、受け取る側は毎月いくら来るか分からないまま生活することになります。どちらにとっても消耗する形です。だから金額を決めたら固定費の袋に入れて、家賃と同じ扱いにしてください。金額が家計に載らないなら、判断すべきは毎月の増減ではなく、定額そのものの見直しです。一度きりの話し合いのほうが、毎月の判断より軽く済みます。
臨時の上乗せを、別の袋で受ける
定額の仕送りとは別に、臨時の依頼は必ず来ます。医療費、家電の故障、進学に関わる費用、帰省のときの費用。これを毎月の仕送りの袋から出そうとすると、その月の家計が崩れます。特別費の積立の中に、この用途の分を含めて積んでおいてください。年に何回、どのくらいの規模で臨時の支出があったかを、過去二年の記録から拾って十二で割る。これで、臨時の依頼が来たときに「出せるかどうか」ではなく「積んである分から出す」という運用に変わります。
自分の生活防衛費を先に守る
仕送りを続けている家計で最も多い失敗は、自分側の備えを削ってしまうことです。気持ちとしては自然ですが、構造としては危険です。送る側の家計が止まれば、仕送りも同時に止まります。しかもそのときは、たいてい相手の側も助けを必要としている時期です。だから生活防衛費は、仕送りより先に確保してください。順番の話であって、金額の大小の話ではありません。少額でも自分の側に現金があることが、仕送りを長く続けるための条件になります。
金額の決め方と、伝え方
仕送りの相場を紹介する記事は多くありますが、平均額を自分の家計に当てはめても意味がありません。決め方はこうです。まず、仕送り以外の必要な支出をすべて袋に配分します。次に、残った金額の中から仕送りに回せる上限を出します。最後に、その範囲で金額を決め、相手に伝えます。伝えるときは金額だけでなく、いつまでこの金額で続けるかも一緒に伝えてください。期間が示されていると、相手も計画を立てられます。曖昧なまま続く仕送りは、双方にとって重くなります。
袋の運用
月初に仕送りの袋を満たし、送金したらその場で記録します。日々入力が必要なのは食費、娯楽・外食、交通費の三つだけです。Envelope Budgetは手入力なので、送金の記録も自分で入れることになりますが、その分、年間でいくら送ったかが正確に残ります。一年経ったらこの数字を見てください。定額と臨時を合わせた年間の総額は、たいてい自分が思っていた額より大きくなっています。その数字が、翌年の話し合いの出発点になります。
よくある質問
仕送りの金額はいくらが妥当ですか。
ここでは金額を示しません。家庭の収入、相手の状況、兄弟姉妹がいるかどうかで妥当な額はまったく変わり、平均値を当てはめても自分の家計には合わないからです。決め方の順番は、まず他の必要な支出を袋に配分し、残った範囲で上限を出す。その上限の中で金額を決めてください。
臨時の依頼が来たとき、どこから出しますか。
特別費の積立からです。毎月の仕送りの袋から出すと、その月の生活が崩れます。過去二年で臨時の支出が年に何回、どのくらいあったかを記録から拾い、その合計を十二で割った額を毎月積んでおいてください。積みが足りないときは予備費で受け、翌月から積立額を見直します。
兄弟姉妹がいる場合、負担はどう分けますか。
家計の外の話になりますが、実務的な助言はできます。金額を口頭で決めず、誰がいくらを何月から負担するかを文字にして共有してください。人によって収入も生活の状況も違うので、同額が公平とは限りません。決めた内容が文字で残っていれば、後から蒸し返される回数が減ります。
自分の貯金が減っていくのが不安です。
その不安は正しい信号です。仕送りより先に生活防衛費を確保する順番に切り替えてください。順番を変えるだけで金額の総量は同じでも、家計の安定度は変わります。それでも足りないなら、仕送りの定額そのものを見直す話し合いが必要です。毎月の増減で調整するより、一度きりの話し合いのほうが双方にとって軽く済みます。
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