実家暮らしの袋分け:住居費が軽いうちに決めておくこと
実家暮らしの家計は、金額の問題ではなく行き先の問題です。住居費が軽いぶん毎月まとまった余りが出るのに、その余りに名前がないと、生活水準だけが静かに上がって残高は増えません。この配分は、家に入れるお金を先に固定し、浮いた分を貯金と生活防衛費という名前のついた袋に送る形にしてあります。金額は世帯で話し合って決めるもので、ここでは割合だけを示します。
内訳
| 袋 | % |
|---|---|
|
🏠 家に入れるお金
金額は家庭で決めるもの。決めたら固定して、毎月同じ日に渡します。 |
20% |
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🍽️ 食費・外食
家の食事とは別に、自分で払う昼食や外食。ここが実家暮らしで最初に膨らみます。 |
10% |
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📱 通信費
自分名義の分だけ。家族名義の分は上の家に入れるお金で扱います。 |
5% |
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🚃 交通費
通勤手当で戻る分は除きます。車があればガソリンと保険。 |
5% |
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🛡️ 保険
自分名義の契約だけ。年払いは12で割ってここに置きます。 |
3% |
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💳 借入返済
奨学金の返還もここです。実家にいる期間は、いちばん減らしやすい時期。 |
8% |
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🛟 生活防衛費
家を出るかどうかに関係なく要る袋。目標は自分の一か月分の生活費の何か月分か。 |
10% |
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🎯 貯金(引っ越し・将来)
この家計でいちばん厚い袋にできる場所。目的を書かないと崩れます。 |
20% |
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🎮 娯楽
予算に入っているので、後ろめたさなしで使えます。 |
9% |
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📅 特別費の積立
冠婚葬祭、帰省、家電の買い替え、年払いの会費。 |
6% |
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🧯 予備費
端数と、その月の想定外を吸収します。 |
4% |
軽い時期は、長くは続かない
実家暮らしのあいだ、住居費と光熱費の負担はふつうより軽くなります。その状態は永久には続きません。結婚、転職、親の事情、自分の希望。どれかのきっかけで、ある月から急に住居費が家計の三割前後を占める側に移ります。そのとき効くのは、軽かった時期に何を残したかだけです。だからこの配分では、浮いた住居費に相当する部分を最初から貯金と生活防衛費に割り当ててあります。余ったら貯める、ではありません。先に取り分けて、残りで暮らす。順番を逆にすると、軽い時期はそのまま何も残らずに終わります。
家に入れるお金は金額より固定が大事
いくら入れるべきかという問いに、一般的な答えはありません。家庭の事情、収入、光熱費の実額、家事をどれだけ担っているかで変わるからです。ここで平均を示すことはしませんし、示しても自分の家には合いません。重要なのは金額そのものより、額と渡す日を決めて固定することです。決まっていないと、月によって渡す額が変わり、渡す側も受け取る側も気持ちの問題として扱うようになります。金額を決めて、毎月同じ日に、同じ額を渡す。決めた金額は書き留めて、年に一度だけ見直す日を作れば、それ以上の会話は要らなくなります。
実家暮らしで最初に膨らむ袋
住居費が軽い家計で最初に膨らむのは、外食、趣味、衣類、そしてサブスクリプションです。理由は単純で、これらは家賃と違って上限を意識させる仕組みがないからです。袋分けが効くのはここで、月初に金額を割り当てて残高を見える場所に置くだけで、上限が復活します。特にサブスクリプションは、一つ一つが小さいので判断が働かないまま増えます。一度だけ、いま契約しているものを全部書き出して合計を出してください。合計を見てから、どれを残すかを決めます。合計を見ずに一つずつ判断すると、必ず全部残ります。
家を出る日の費用を先に数字にする
いずれ家を出るつもりなら、貯金の袋に「引っ越し」という名前をつけてください。名前のない貯金は、旅行や買い替えで先に崩れます。必要額は、住みたい地域の募集条件を実際に見て、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、保証料、火災保険料、鍵交換代の行を書き写し、そこに家具家電と引っ越し業者の見積もりを足して出します。金額をここに書くことはしません。地域と物件で変わるものなので、自分で調べた数字だけが役に立ちます。合計が出たら、出たい時期までの月数で割る。それがこの袋の毎月の必要額です。
借入がある人はここが最短のタイミング
奨学金の返還やカードの残債があるなら、実家にいる期間は返済がいちばん進む時期です。住居費が軽いということは、可処分のうち返済に回せる比率が一時的に高いということだからです。上の配分では借入返済を8パーセント置いていますが、これは骨組みで、返済の予定表に書かれた毎月の金額が正解です。それより多く払えるなら、多く払った月を記録しておくと、残りの期間が見えて続きます。ただし返済のやり方そのもの、たとえば繰上げや制度の利用については、貸し手の案内に書かれた内容と条件が正解で、このページでは扱いません。
よくある質問
家にいくら入れるのが普通ですか?
このページでは金額を示しません。家庭ごとに光熱費の実額も家事の分担も違い、平均を持ち込むとかえって話がこじれます。実際にかかっている費用を親と一緒に確認したうえで、自分の手取りに対する割合として決め、決めた額を書き留めてください。決めることのほうが、額そのものより家計に効きます。
貯金の袋を一つにまとめてはいけませんか?
まとめないほうが残ります。引っ越し、生活防衛費、旅行を同じ袋に入れると、いちばん近い予定に全部が吸われます。名前を分けておけば、崩す前に一度考える手間が生まれます。袋分けの効き目のほとんどは、その一手間です。
親の家計を管理したほうがいいですか?
同居していても、家計は分けて持ったほうが両方が続きます。自分の袋は自分で管理し、家に入れるお金は決めた額を渡す形にする。相手の家計に踏み込むのは、頼まれたときだけにしたほうが関係も家計も静かに保てます。
現金の封筒を用意する必要がありますか?
不要です。使う前にすべてのお金へ名前のついた費目を割り当てることが本体で、現金でもアプリでも制約は同じです。
この家計をスマホで回す
Envelope Budget は、この袋をそのままポケットに入れます。すべての金額を割り当て、使ったその場で記録して、実際にいくら残っているかを見ます。
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