転勤族の袋分け:数年ごとの引っ越しを毎月に割る
転勤族の家計の特徴は、数年に一度、確実に大きな支出が来るのに、その日付が自分では決められないことです。引っ越しの初期費用、家財の買い替え、離れた実家への帰省。どれも突発ではなく既定の出来事なので、突発として受けると毎回貯金が削れます。この配分は、特別費の積立をふつうより厚く持ち、辞令が出た月に慌てない形にしてあります。金額はすべて自分の見積書と通知の数字を使ってください。
内訳
| 袋 | % |
|---|---|
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🏠 家賃・住居費
社宅や住宅補助がある場合は、自己負担分だけをここに入れます。 |
24% |
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🛒 食費(自炊)
引っ越し直後は外食が増えます。増える前提で、移動月だけ一時的に厚くします。 |
16% |
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💡 光熱費
地域が変わると同じ生活でも金額が変わります。転居後3か月は実績を見てから固定します。 |
7% |
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📱 通信費
回線の移転や再契約が発生します。契約前に、その建物で使える回線を確認します。 |
4% |
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🚃 交通費
転居先で車が要るかどうかで大きく変わる費目。要る土地なら維持費も含めます。 |
5% |
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🛡️ 保険
火災保険は住居ごとに掛け直しになります。転居のたびに更新が発生する前提で。 |
4% |
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🎒 教育・学用品
転校のたびに制服や指定用品が変わることがあります。学校からの案内の数字を使います。 |
6% |
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🎯 貯金
目的を書きます。引っ越し費用は下の特別費の積立が受けるので、ここは長期の目的用。 |
8% |
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🎈 娯楽・家族の予定
新しい土地に慣れるための外出も、ここに入れて構いません。 |
6% |
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📅 特別費の積立
この家計の主役。引っ越しの初期費用、家財の買い替え、帰省、更新料をここで受けます。 |
16% |
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🧯 予備費
端数と、その月の想定外を吸収します。 |
4% |
引っ越しは突発ではなく既定の出来事
転勤に伴う引っ越しは、いつ来るかは分からなくても、来ること自体は分かっています。家計の扱い方としては、地震ではなく車検に近い。つまり突発ではなく既定の出来事です。既定の出来事は毎月に割れます。だからこの配分では特別費の積立を厚く持ち、辞令が出た時点で「貯金を崩す」のではなく「積み立ててきた袋を使う」形にしてあります。ここが逆になっている家計は、転勤のたびに長期の貯金が減り、何年働いても残高が増えません。積立の額は、前回の引っ越しでかかった実額を、次の異動までの月数で割って決めるのがいちばん正確です。
初期費用の内訳は自分の見積書から取る
転居先の初期費用には、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、保証会社の保証料、火災保険料、鍵交換代といった項目が並びます。どの項目が発生し、いくらになるかは物件と地域と貸主によって変わるので、ここで一般的な金額を書くことはできません。やるべきことは決まっています。募集条件か見積書をもらい、そこに書かれた行をそのまま書き写して合計し、次の異動までの月数で割る。会社から支給される分があるなら、支給される項目と自己負担になる項目を分けてから計算します。推測の合計で積み立てると、毎回足りません。
家財を増やさないことが最大の節約
転勤族の家計で長期的に効くのは、月々の節約より、持ち物の総量を増やさないことです。家具や家電が増えるほど、引っ越しの見積もりが上がり、次の部屋の広さの条件も上がり、その広さの家賃が固定費として毎月効いてきます。買うときに値段だけを見るのではなく、次の移動で運ぶ物として見る癖がつくと、判断がかなり単純になります。特に大型の家具、収納しきれない量の衣類、季節家電はここで効きます。転居先で買い足すものは、契約前ではなく入居して二週間ほど暮らしてから決めると、余分がほとんど出ません。
帰省は距離が変わるたびに金額が変わる
実家から遠い土地に移ると、これまでと同じ回数の帰省が、まったく違う金額の支出に変わります。しかも帰省が集中するのはゴールデンウィーク、お盆、年末年始という決まった時期で、その時期は移動費がいちばん高くなります。運賃をここで示すことはしません。年ごとに変わるものなので、自分の路線と人数で調べた実額を使ってください。家計側の仕事は、年に何回帰るかを先に決め、その回数分の実額を12で割って特別費の積立に混ぜておくことです。回数を決めていない帰省は、毎回その月の家計から出ていきます。
転居後3か月は実績で割合を直す
地域が変わると、同じ暮らし方をしていても金額が変わります。光熱費、食料品の価格、車の必要性、駐車場代。だから転居直後の配分は、当てにいくのではなく、仮置きとして始めてください。3か月分の実績が出たところで、あふれた袋と余った袋を突き合わせ、割合を当て直します。この作業を一度やっておくと、残りの任期のあいだ配分をほとんど触らずに済みます。逆に、前の土地の配分をそのまま持ち込んだまま直さないと、毎月どこかが足りないのに理由が分からない状態が任期のあいだ続きます。
よくある質問
特別費の積立は毎月いくら入れればいいですか?
前回の引っ越しでかかった実額と、年に払う不定期の費用(帰省、更新料、火災保険、家電の買い替え)を全部書き出して合計し、次の異動までの見込み月数で割ってください。それが必要額です。上の16パーセントは骨組みで、あなたの必要額のほうが正解です。必要額が割合を超えるなら、超えた分だけ他の袋を削るか、項目そのものを減らす判断を先にします。
会社の手当がある場合はどう扱いますか?
手当の有無も金額も勤務先ごとに違うので、ここでは扱えません。給与明細と社内規程で、どの項目にいくら支給されるかを確認し、支給される分は該当する袋の中で相殺して、自己負担になる分だけを袋に入れてください。手当を収入として全体に溶かすと、実際に自己負担が発生したときに出どころがなくなります。
持ち家を買うべきか迷っています。
その判断はこのページでは扱いません。家計側でできるのは、いま賃貸で発生している費用(家賃、更新料、火災保険、数年ごとの引っ越し費用)を一年あたりに直して、数字として並べておくことだけです。判断材料を作るところまでが袋分けの役割で、判断そのものは家庭の事情によります。
子どもの転校でかかる費用はどこに入れますか?
毎月かかるもの(給食費、学用品)は教育・学用品の袋、転校時に一度だけかかるもの(制服、指定用品、体操服)は特別費の積立です。金額は学校からの案内に書かれた数字を使ってください。地域と学校で違うので、平均は役に立ちません。
この家計をスマホで回す
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