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親の介護がある家計:自分の家計と、親の家計を混ぜない

介護が始まった家計でまず必要なのは、節約ではなく分離です。親のために出したお金と、自分の生活のためのお金を、同じ袋から出さないこと。混ぜてしまうと、自分がいくら負担しているのかが分からなくなり、兄弟姉妹との話し合いにも、制度の相談にも使える数字が残りません。制度や給付の内容、負担の仕組みについてはここでは扱いません。自治体の窓口や地域包括支援センターなどの公的な相談先で確認してください。家計の側でできるのは、金額を正確に残すことです。

内訳

%
🏠 家賃・住居費
自分の生活の軸。ここは介護と分けて考えます。
24%
🛒 食費(自炊)
自分の世帯の分。親の分は別の袋に記録します。
15%
🧓 介護に関わる費用
親のために出した支出をすべてここに集めます。
14%
🛟 生活防衛費
介護は期間が読めません。自分の側の備えを先に。
8%
🚗 交通費(通い)
通う頻度×往復で金額を出します。読めるようになります。
6%
💡 光熱費
年間でならした金額を入れます。
6%
📅 特別費の積立
住宅の手直し、まとまった買い替え、冠婚葬祭。
6%
💊 医療・薬
自分の側の通院。介護で後回しになりがちです。
5%
🎉 娯楽・休息
ゼロにしないでください。介護は長期戦です。
5%
📱 通信費
見守りの機器や回線を追加する場合もここに。
4%
🧯 予備費
状況が急に変わる前提で厚めに置きます。
4%
🛡️ 保険
契約内容の確認は自分で行ってください。
3%

混ぜないことが、最初の設計

介護が始まると、親のための支出が自分の生活費と同じ財布から出るようになります。買い物、交通費、消耗品、立て替えた支払い。一件ずつは小さくても、数か月で相当な額になります。ここで混ぜてしまうと、自分がいくら負担しているのかが誰にも分からなくなります。分からない負担は、話し合いの材料にも、制度の相談の材料にもなりません。だから最初にやるべきなのは、介護に関わる支出を集める袋をひとつ作ることです。それだけで、数か月後にまったく違う状況になります。

通いの交通費は、読める費目にできる

離れて暮らす親のところへ通う場合、交通費は毎月かかりますが、金額が読めないまま放置されがちです。実際には読めます。月に何回通うかを決めて、往復の金額を掛けるだけです。決めた回数より多く通った月は、その分を予備費から出す。この形にすると、通いの費用が家計の中で見えるようになり、必要なら別の方法、たとえば頻度を変えたり分担を変えたりする判断の材料にもなります。読めない費目のままだと、その判断ができません。

制度の話は、公的な相談先へ

介護に関わる制度や給付、負担の仕組みについては、このページでは扱いません。内容は制度で定められており、個々の状況によって変わるため、ここで説明することは適切ではないからです。自治体の窓口や地域包括支援センターのような公的な相談先で確認してください。家計の側でできるのは、相談に持っていける数字を用意することです。介護に関わる支出の袋に三か月分の記録があれば、それはそのまま相談の資料になります。記録がないと、相談も曖昧になります。

自分の側の備えを削らない

介護に関わる家計で最も多い失敗は、自分の生活防衛費や医療費を削ることです。気持ちとしては自然ですが、構造としては危険です。介護は期間が読めず、しかも自分の体調が崩れる可能性も上がります。介護する側が倒れたときに現金がないと、状況は一気に悪化します。だから生活防衛費と自分の医療の袋は、介護の袋より先に確保してください。順番の問題であって、優先度の話ではありません。長く続けるための条件だと考えてください。

兄弟姉妹と共有する一枚

負担の分担について話し合うとき、感情ではなく数字から始めると、話が短く済みます。介護に関わる支出の袋の記録を、月ごとの合計と主な内訳だけにまとめて共有してください。誰がいくら出したかが記録されていれば、公平さの議論ではなく、これからどう分けるかの議論になります。Envelope Budgetは手入力なので、支出を入れるときに袋を選ぶだけで、この一覧が自然に出来上がります。共有のために特別な作業をする必要がありません。

よくある質問

介護にはいくらかかりますか。

ここでは示せません。必要になるものは状況によってまったく違い、制度上の負担の仕組みもここで説明する範囲を超えています。自分の数字を作る方法はあります。介護に関わる支出の袋を作り、三か月間そこにすべて記録することです。その三か月の合計が、あなたの家計にとっての実額です。制度については公的な相談先で確認してください。

親のお金と自分のお金を、どう分けますか。

袋を分けるのが最も簡単です。親のために出した支出はすべて介護の袋から、自分の生活は自分の袋から。親の口座から出せるものは親の口座から出し、自分が立て替えた分は記録に残します。この記録が、後の話し合いでも、必要な手続きでも役に立ちます。

兄弟姉妹との負担の分け方はどう決めますか。

金額の記録から始めてください。誰がいくら出し、誰がどれだけ通ったかを月ごとに一枚にまとめる。そのうえで、これからどう分けるかを決めます。収入も生活の状況も人によって違うので、同額が公平とは限りません。決めた内容は文字にして共有しておくと、後から蒸し返される回数が減ります。

自分の生活を切り詰めてでも支えるべきですか。

家計の設計としては、自分の側の備えを先に確保することをおすすめします。介護は期間が読めず、支える側が倒れると状況が一気に悪化するからです。生活防衛費と自分の医療の袋は、削る対象から外してください。そのうえで残る範囲で支える。順番を変えるだけで、続けられる期間が長くなります。

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