支払いが全部は無理なとき、どれから払えばいいですか?
住み続けられること、食べられること、働きに行けることを守るものが先です。家賃または住宅ローン、生活に必要な光熱、食費、通勤の交通費。次に加入が必要な保険、そのあとに借入の最低返済。何かを止める前に、その支払い先に連絡して、どんな対応があるか聞いてください。分割や期限の相談に応じる仕組みが用意されていることは珍しくなく、たいてい積極的には案内されません。そして、遅れる前に聞くほうが、遅れてから聞くより結果が良くなります。
順番と、その理由
1. 住居費。2. 電気・ガス・水道のうち生活に必要なもの。3. 食費。4. 働きに行くための交通費。5. 加入が必要な保険。6. 借入や税・保険料の支払い。この順番の理由は単純で、上の4つが崩れると、下を直す力そのものが失われるからです。住むところと働きに行く手段を失うと、回復にかかる費用と時間が、支払いを1回遅らせた場合よりはるかに大きくなります。
遅れる前に、連絡する
電気やガス、通信、家賃、税や保険料。それぞれに、支払いが難しいときの相談窓口があります。内容は事業者や自治体によって違うので、ここで具体的に書くことはできません。共通しているのは1つ。連絡すると選択肢が出てくることがあり、黙って止まると選択肢が減る、ということです。連絡するのに、お金は要りません。
このページに書けないこと
どの支払いを遅らせるべきか、遅れたときに何が起きるかは、契約と制度で決まります。私たちには、あなたの契約内容も、住んでいる自治体の運用も分かりません。だから、こう払えば大丈夫という答えは書けません。書けるのは、優先順位を決める考え方と、その順位を袋に落とし込む方法だけです。個別の判断は、それぞれの支払い先と、自治体や公的な相談窓口に確認してください。
借りて埋めても、差は消えない
足りない分をカードやキャッシングで埋めると、今月は通ります。ただ、来月には返済という新しい固定費が増え、差はむしろ広がります。特にリボ払いは、毎月の請求額が小さく見えるので、埋めた感覚が強く残る一方、残高が減りにくい形です。使うなら、いつどうやって返すかを先に決めてください。決めずに使うと、この選択自体が翌月の優先順位表に入ってきます。
優先順位を、袋の形にする
袋を、上の順番どおりに並べます。お金が入った日に、上から埋めていって、なくなったところで止まります。止まった位置が、その月の状態です。頭の中でやると、毎回同じ計算をやり直すことになり、しかも毎回結果が違います。並べておけば、判断は1回で済み、あとは実行だけになります。
山を越えたら、直すのは予備費
この状況の再発を防ぐのは、節約ではなく予備費です。固定費1か月分。埋まるまでは、余った月の繰り越しと、賞与のような臨時の入金から少しずつ入れます。埋まると、次に同じことが起きたとき、優先順位表を作る必要がなくなります。
よくある質問
全部に少しずつ払うのはどうですか?
どこも完済にならないまま、全部が遅延扱いになる可能性があります。上から順に、払えるものは全額払って、止まったところで止めるほうが、結果として遅れる件数は減ります。ただ、扱いは契約先によって違うので、止める前に連絡してください。
カードと公共料金、どちらを遅らせるべきですか?
ここで一般的な答えを出すことはできません。契約や制度で結果が違うからです。両方の窓口に、支払いが難しい場合の扱いを聞いてから決めてください。聞くこと自体には費用も不利益もありません。
どこに相談できますか?
支払い先の窓口が最初です。加えて、市区町村の生活相談の窓口や、公的な相談窓口があります。制度の内容は自治体によって違うので、住んでいる自治体の案内を確認してください。私たちの側から、どの制度が使えるかを判断することはできません。
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