共働きの家計管理には、どんな分け方がありますか?
よく使われるのは3つです。完全折半、費目別の分担(片方が家賃、もう片方が食費と光熱費)、そして一括管理でお小遣いを渡す形。日本の共働きの出発点は財布が別で、共有している数字が何もない状態が普通なので、最初に決めるべきは比率ではなく、そもそも何を共有するかです。共有する費目を決めて合計を出す。そこまで進めば、どの形を選んでも回ります。
先に決めるのは、比率ではなく範囲
折半か比例かを話し合っても、何を分けるのかが決まっていなければ、金額が出ません。家賃と管理費、光熱費、通信費、食費、日用品、子どもの費用、特別費の積立。この中でどれを共有にするかを先に決めて、合計を出します。合計が出た瞬間に、議論の対象が1つの数字に減ります。
形1:完全折半
共有分の合計を2で割ります。単純で、記録も少なくて済みます。成立する条件は、二人の手取りの差が小さいこと。差が大きいと、共有分を出したあとに片方の手元がほとんど残らず、続きません。判断は簡単で、共有分を出したあとに残る額を二人で比べてみて、片方が明らかに窮屈なら、この形ではありません。
形2:費目別に分担する
片方が家賃と光熱費、もう片方が食費と日用品、という分け方です。日本の共働きでいちばん多い形かもしれません。長所は、自分の担当分だけ管理すればいいこと。短所は、担当した費目が値上がりしたときに、片方だけが影響を受けることと、世帯全体でいくらかかっているかを誰も知らない状態になりやすいことです。使うなら、年に1回、両方の担当額を並べて確認する日を作ってください。
形3:一括管理とお小遣い
片方が世帯のお金を全部管理し、もう片方に毎月決まった額を渡す形です。世帯全体の数字が1人に見えているという強みがあります。弱点は、渡される側にとって、家計の状況が見えないことです。渡す金額を決めるときは、平均額の調査を持ってこないでください。自分たちの手取りと固定費から出した数字を、二人で書いて決めます。
どの形でも、袋分けは同じように使える
共有する費目に袋を作り、誰がいくら入れるかを書き、入れる日を決める。この3つが決まっていれば、形の名前は何でも構いません。逆に、この3つが決まっていない状態では、どの形を選んでも毎月同じ議論が起きます。方法の議論に時間をかけるより、金額と日付を書くほうが早く効きます。
扶養や働き方の条件については
働く時間や収入によって、税や社会保険の扱いが変わる仕組みがあります。境目となる金額や条件はここでは扱いません。制度によって決まる話で、私たちが助言できることではないからです。勤務先と、加入している保険者に確認してください。家計の側でできるのは、確認して分かった手取りの数字を使って、共有分を組むことだけです。
よくある質問
財布は別のままでも家計管理はできますか?
できます。必要なのは共有する費目とその合計、そして誰がいくら入れるかが二人に見えていることだけです。口座を統合するかどうかは、手間と気持ちの問題であって、家計が回るかどうかとは別の話です。
どの形がいちばん貯まりますか?
形そのものではなく、共有分を出したあとに残る額の行き先が決まっているかどうかで決まります。残りを個人が自由に使う設計なら、どの形でも貯まりません。共有の袋の中に貯金と特別費の積立を入れておくと、形に関係なく貯まります。
途中で形を変えても大丈夫ですか?
問題ありません。転職、育休、時短、子どもの入学などで、成立する形は変わります。年に1回、日付を決めて見直す習慣にしておくと、変更が誰かの都合ではなく予定の作業になります。
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