家計簿をつけているのに、うまくいきません。なぜですか?
ほぼ必ず、意志ではなく設計の問題で、原因は4つのどれかです。実際には受け取っていない金額で組んでいる、毎月来ない支出が入っていない、維持できない数の費目を作っている、あるいは金額が実際の支出ではなく希望になっている。この順番で確認してください。どれにも具体的な直し方があり、頑張る必要のあるものは1つもありません。
1. 受け取っていない金額で組んでいる
総支給から組んでいる、残業のある月を基準にしている、あるいは入る見込みの収入を先に入れている。どれも、一度も自分のものになっていないお金を割り振っている状態です。直し方は、直近3か月の実際の入金額を見て、いちばん少なかった月で組み直すこと。これだけで解決する場合がかなりあります。
2. 毎月来ない支出が入っていない
毎月の家計は完璧なのに、なぜか2〜3か月に一度、崩れる。この形なら原因はこれです。車検、自動車税、更新料、帰省、冠婚葬祭、お年玉、年払いの保険料や会費、家電の買い替え。1年分を書き出して、それぞれ支払月までの月数で割り、合計を特別費の積立の袋に毎月入れます。崩れていたのは家計ではなく、その袋がなかったことです。
3. 費目が多すぎる
袋が20個以上あって、記録が面倒だと感じているなら、それが理由です。袋の数は、レジの前でする判断の数です。判断が多いほど記録が遅れ、遅れた記録は入らなくなり、入らない記録は数字を無意味にします。6〜10個まで減らします。情報は減りますが、続く家計から出る不正確な数字は、続かない家計から出る正確な数字より、はるかに役に立ちます。
4. 金額が、希望になっている
食費を実際より低く設定していませんか。そうしたいから、ではなく、実際にそうだから、で決めた金額でしょうか。3か月分の実額を見て、平均をそのまま袋に入れます。減らしたいなら、そこから少しずつ下げます。実態から遠い金額でスタートすると、最初の月から失敗が確定していて、失敗が続く仕組みは必ず捨てられます。
5. 見るのが、使ったあとだけ
記録は正確なのに支出が変わらないなら、これです。家計簿は過去を見る道具で、袋分けは買う前に見る道具です。残高をロック画面のウィジェットに出しておくと、見ようと決めなくても数字が目に入ります。判断の前に数字がある状態を作らないと、記録はただの記録で終わります。
1つだけ変えて、1か月待つ
4つ全部を今日直したくなりますが、そうすると、何が効いたのか分からなくなります。いちばん心当たりのある1つを直して、1か月そのまま回します。1か月後に、直った部分と、まだ残っている部分が分かれて見えます。1か月に1つずつでも、4か月で全部終わります。
よくある質問
家計簿が機能し始めるまで、どのくらいかかりますか?
金額が現実に合ってくるまで2〜3か月です。1か月目は測る月、2か月目は直す月、3か月目でだいたい落ち着きます。1か月目のずれを失敗と受け取ってやめてしまうのが、いちばん多い脱落の仕方です。
最初からやり直すべきですか、いまのを直すべきですか?
袋が多すぎることが原因なら、減らすだけなので直せます。収入の前提が違っていたなら、組み直したほうが早い。判断は、上の4つのうちいくつ当てはまるかで決めてください。3つ以上なら、白紙から6個の袋で始めるほうが早く終わります。
そもそも収入が支出に足りていません。
その場合、家計の仕事は差を埋めることではなく、差がいくらで、どの袋で起きているかを示すことです。仕組みは収入を生みません。ただ、なんとなく足りないという感覚が具体的な金額に変わると、支払い先や窓口に相談するときに使えるようになります。
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