子どもに袋分けでお金の管理を教えるにはどうすればいいですか?
決まった日に、決まった額を渡し、袋を3つ持たせます。使う、貯める、あげる。そして、使う袋が空になったときに補充しないこと。空になった袋そのものが教材で、埋めてしまうと教材が消えて、代わりに、お願いすればお金が出てくるという学習だけが残ります。金額は、失敗しても痛くない程度に小さく、選択が実際に何かを犠牲にする程度には現実的に。
袋は3つまで
使う、貯める、あげる。これ以上増やすと、管理が大人の宿題になります。使う袋は、その場で判断するためのもの。貯める袋は、待つことを覚えるためのもの。あげる袋は、寄付でも、家族への贈り物でも構いません。3つの意味が違うことが分かれば、大人の家計と同じ構造をすでに理解しています。
失敗が安い金額にする
金額の相場をここで示すことはしません。世帯の状況によって違いますし、平均を持ってくると、自分の家に合わない数字が基準になります。決め方の基準はあります。全部を1日で使ってしまっても家庭に影響がなく、それでいて、何を買うか迷う程度には意味のある額。渡す間隔は、年齢が低いほど短く。週単位から始めて、慣れたら月単位に伸ばします。
空になった袋を、埋めない
ここがいちばん難しく、いちばん効きます。使い切ったあとに欲しいものが出てきたとき、次の支給日まで待つ。この経験だけが、限度という概念を体で覚えさせます。前借りを認めると、限度は交渉可能なものになります。実際の生活ではそうではないので、練習の段階でそう教える理由がありません。
お年玉は、練習のいちばんの機会
一度にまとまった額が入るお年玉は、割り当てを教えるのに向いています。全部を貯金にすると、自分のお金だという感覚が育ちません。全部を使わせると、まとまったお金の扱いを学ぶ機会が消えます。3つの袋に、子ども自身に割り振らせて、決めた割合を紙に書く。翌年に見返せば、去年の自分の判断が見えます。
貯める袋を上乗せするなら、待つ時間を見せる
貯めた分に親が上乗せする形をとる家庭もあります。やる場合は、目標額と、あと何回でそこに届くかを見える形にしておきます。上乗せの魅力ではなく、近づいていく感覚のほうが行動を続けさせます。数字が見えていないと、上乗せは単なるおまけになります。
手伝いの話と、混ぜない
お小遣いを手伝いの報酬にすると、手伝いの交渉が始まります。家の仕事は家族の役割、お小遣いはお金の練習。分けておくほうが、どちらも機能します。報酬を使いたいなら、通常のお小遣いとは別枠にして、臨時であることをはっきりさせます。
よくある質問
お小遣いはいくらが適切ですか?
金額の目安はここでは出しません。よく引用される平均の調査はありますが、それを基準にすると、自分の家の手取りや方針と関係のない数字に合わせることになります。判断基準は、失敗しても家計に影響がなく、選ぶことが実際に何かをあきらめる意味を持つ額かどうかです。
何歳から始めればいいですか?
お金を数えられて、店で自分で払える年齢になったら始められます。年齢よりも、渡す間隔のほうが重要です。小さいうちは1週間、慣れてきたら1か月に伸ばします。間隔が長いほど難しくなります。
「あげる」の袋は必要ですか?
必須ではありません。ただ、お金には自分のため以外の使い道もある、という前提を最初から入れておく効果があります。金額は小さくて構いません。行き先を子ども自身に決めさせると意味が出ます。
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