袋分け家計でよくある失敗は何ですか?
袋を作りすぎること、手取りではなく総支給や希望の収入で組むこと、毎月来ない支出を入れ忘れること、そして1か月失敗しただけでやめること。この4つです。どれも意志の問題ではなく、最初の設計の問題なので、直し方があります。
袋を作りすぎる
最初の週に20個以上作るのが、いちばん多い失敗です。袋の数は、レジの前でする判断の数です。判断が増えるほど、記録が面倒になり、やめる理由が増えます。6〜10個でたいていの生活は入ります。分けるのはあとからでもできますし、本当に分ける必要があるかどうかは1か月使えば分かります。
総支給や、希望の収入で組む
組むのは手取りです。税と社会保険料が引かれて、実際に口座に入る金額。総支給から組むと、一度も自分のものになっていないお金まで割り振ることになり、理由が分からないまま毎月足りなくなります。残業や歩合が上下する働き方なら、直近でいちばん少なかった月の入金額を使います。多い月を基準にすると、平均的な月がすべて赤字になります。
毎月来ない支出を入れていない
うまく回っていた家計を壊すのは、たいてい毎月来ない支出です。車検、自動車税、更新料、帰省、冠婚葬祭、お年玉、年払いの保険料や会費。どれも突然ではなく、忘れていただけです。1年分を書き出して、それぞれ支払月までの月数で割り、その合計を特別費の積立という袋に毎月入れます。来たときには、お金がすでにそこにあります。
1か月失敗してやめる
最初の月は必ずずれます。ずれるのが仕事だからです。1か月目は、金額を当てる月ではなく、実際にいくら使っているかを測る月です。月末に、望んだ額ではなく起きた額に合わせて袋を直します。2か月目のほうが当たり、3か月目でだいたい落ち着く。ここまでやめずにいられるかどうかが、続く人と続かない人の唯一の差です。
袋の中身を、無言で移す
袋が空になったときに、別の袋から黙って移すのを繰り返すと、袋分けは形だけ残って機能しなくなります。移すこと自体は構いません。記録するかどうかが違いです。移した記録が残っていれば、月末に見えるのは、自分が実際に何をあきらめたかという情報になります。残っていなければ、月末に見えるのは、なぜか足りなかったという感想だけです。
よくある質問
袋を使いすぎてしまったらどうしますか?
その費目を止めるか、別の袋から移して、移した分をあきらめると決めます。どちらでも構いません。決めた内容を記録することだけがルールです。同じ袋で3か月続けて起きるなら、それは使いすぎではなく、金額の設定が現実と合っていないという合図です。
袋は何個が適正ですか?
6〜10個から始めて、必要になった袋だけ足します。適正な数は生活の複雑さで決まるので一般解はありませんが、記録が面倒だと感じ始めたら多すぎます。減らすのは、いつでもできます。
現金を使っていなくても意味がありますか?
あります。効いているのは紙の封筒ではなく、使う前に費目へ割り当てるという順番のほうです。カードでもQR決済でも、同じ制限がかかります。
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